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Clojure Essentials を読み終えた

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Clojure Essentials: 入門書では飽き足らない人へ

Clojure Essentials: 入門書では飽き足らない人へ

Rubyをずっと使ってきたけど、新しい力が欲しくて Clojureを勉強し始めた。Clojureについてざっくり知りたくて、いいドキュメントがないか探していたらたまたま Kindleで 300円で上記の本があったので読んでみた。内容は Clojureの機能をざっくり紹介していて、説明は少なめだったけどその分はやく読めたから良かった。 初めの方に「英語を読むのが面倒な人向け」と書いてあったけど、まさにそんな感じだった。 Clojureguideにも一通り読んだけど、この本の方が詳しかったように思う。

驚いた点

  • defは変数宣言なので def hoge 0rubyでいうところの hoge = 0に相当する
  • 無名関数を定義するのが fnなので有名関数を定義するには def foo (fn [n] n)のような感じになる。この辺は JavaScript等と同じで、変数と関数を区別しない考え。省略記法として defn foo [n]のようにもかける
  • defで定義したシンボルにメタデータを与えることができる。ex: (def ^{:doc "Num of items"} num-items 20)みたいな感じ。
  • これにはいくつか予約語のようなものがあって、例えば、:dynamicコンパイラに型のヒントを与えることができる。(戻り値の指定に使える?)
  • :pre:postで事前条件、事後条件を設定できる。つまり、契約による設計をシンタックスとしてサポートしている。
(def twice
  (fn[n]{:pre [(> n 0)]
     :post [(even? %)(>= %2)](* n 2)}))(twice -1);これは Assertion Error になる(twice 3);6 を返す

雑感

RubyLispの影響が強い言語だから Clojureにも近い部分が有るけど、 Clojureはより関数型言語であることや並列処理を意識していて、そういうのが Rubyより強いのは興味をそそった。 また、僕は文法がごちゃごちゃした言語は苦手だ。Lispは文法はすごく単純だ。しかも Clojureは他の Lispに比べても簡素にかけるように工夫されている。そういうところが気に入った。

だいたい自分に合わない言語の場合、この手の本を最後まで読み終えることが出来ないから、最後までよんでも興味を失っていないということはそれなりにあっているのだと思う。

ClojureRubyと比較すると、まず並列処理に優れている。Ruby (cRuby) は GIL (Global Interpreter Lock) により基本的には1つのCPUしか使わないようになっているから、複数のCPUがある環境ではCPUのパワーを存分に発揮することは出来ないし、Rubyの文法は並列処理を意識したものではない。 ClojureRubyと同じく動的型付け言語だけど、 関数にメタデータを設定することで Rubyよりも入力値・出力値の安全性を上げられそうだと感じた。なにも Haskellのような型の考え方だけが正解ではないだろう。それに僕は未だに動的型付け言語の方が好きだ。確かに今まで幾度となくダックタイピングを悪用したひどいコードを見たことは有るけど、僕がそういうコードを書いたわけじゃないしね。 上記の2つは Ruby 3 で対応が宣言されていることでも有るから、 Clojureはほぼ Ruby 3 と考えてもいいんじゃなかろうか。これはもちろん暴論だけど、僕はそんなふうにとらえた。

次の本ももっているので読んで見るつもりだ。

Clojure for the Brave and True: Learn the Ultimate Language and Become a Better Programmer

Clojure for the Brave and True: Learn the Ultimate Language and Become a Better Programmer

プログラミングClojure 第2版

プログラミングClojure 第2版


プログラミング Clojure 第2版を 1/3 くらい読んだ

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プログラミングClojure 第2版

プログラミングClojure 第2版

前回に引き続き Clojureを勉強中。

do

ifの中などで戻り値とは別の式を評価したいときに使う。これは結局、副作用を導入することになる。

(defn is-small? [number](if(< number 100)"yes"(do(println"Saw a big number" number)"no")))

whenは上記を省略してかける。

loop と recur

looprecurによる再帰recurにより再帰のパフォーマンスを向上できる (末尾最適化を簡易にしたもの)

(loop[result [] x 5](if(zero? x)
    result
    (recur(conj result x)(dec x))))

recurloopの冒頭にジャンプする。 recurの引数は loopの引数に渡されて再帰呼び出しされる。 普通に再帰をするより recurを使って再起したほうが最適化されてメモリーを上手に使える。

関数の中であれば loopは省略できる。その場合、recurは関数の冒頭にジャンプする。

(defn countdown [result x](if(zero? x)
    result
    (recur(conj result x)(dec x))))

for

リストの内包表記。Haskellでいう所の [x | x <- [1..10]]。 これを clojureで書くと (for [x (range 1 10)] x)になる。

メタデータによる型情報の定義

メタデータで関数の引数と戻り値の型を指定できる。

(defn^String shout [^String s](.toUpperCase s))(shout "abcde");=> "ABCDE"(shout 12345);=> ClassCastException java.lang.Long cannot be cast to java.lang.String  user/shout

この場合、キャストが出来なければエラーになる。逆にいうと暗黙的なキャストはしているということか?

関数のメタデータには、型情報、メソッドのドキュメント、事前・事後条件がかけるので、結構使い勝って良さそう。

シーケンス

何かしらのコレクションのこと。

文字列やディレクトリ構造、I/Oストリームもシーケンスとして扱える。 シーケンスとして扱えることを seq-able (「シーカブル」)という。 Rubyの Enumerable のように同じインタフェースで操作できるメソッドがある。 mapとか reduceとかが使える。 Javaのコレクションもシーケンスとして扱う。

進捗

10章まであるうち3章まで読んだ。

プログラミング Clojure 第2版を読み終えた

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プログラミングClojure 第2版

プログラミングClojure 第2版

読み終えたといっても流し読みなので、半分くらいはぱらぱらページをめくっただけ。 Amazonのレビューにもあるけど、この本は内容が結構高度なので初学者が読んでもすぐに理解できるものではないようだ。 最近の僕の読書のやり方は「とりあえず最後まで読む」なので、理解に時間がかかりそうなところは飛ばすことにした。 並列処理とか multi method などの便利な機能は、はじめから使いこなせなくてもプログラミングはできるはずだし。

それにしてもスゴイ言語だ。なんでもっと流行らないんだろうか。 「Lispだから」という部分はあまり意識しなくてもいいように感じた。 Clojureは色々なことがなるべく楽に書けるように配慮されている感じだった。 それでいて、利便性やパフォーマンスは犠牲になっていないように思う。 Javaの機能を使うのも簡単にできるように出来ている。

また、動的型付け言語というのもそこまで気にする必要はないように思う。 だって型推論に型ヒントを渡す事ができるから、型を宣言できるのだ。 基本的に型は宣言せずにダックタイピングを行えるようになっているけど、 型を宣言したかったらしてもいいらしい。 型を宣言するとコンパイルが早くなるというメリットもある。

Clojureオブジェクト指向はやりづらいのかもしれないけど、そこは考え方を変えていけばいいと思う。 近頃の僕のRubyの書き方(つまりHanamiのようなアプローチ)は、コマンドパターンを使いまくっていて、なんだかあまりオブジェクト指向らしくない。 lambdaも多用するようになっていたこともあって、何かもっと別のアプローチをできるようになりたかった。 Clojureは自分の中でRubyでやりづらいと感じたことができるような気がする。

とりあえず書籍を2冊よんだから、そろそろハンズオン的なことをやっていこうかな。

「Rails Developers Meetup #6 東京会場」に参加した

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techplay.jp

Railsエンジニアの交換型インターンシップについて

フィヨルドの駒形さんの話。インターン生用の次のサイトを作っている。

256interns.com

内容は「学習 + 仕事の手伝い」で、参加費は無料。その代わりバイト代もでない。

リモートインターンも受け入れていて、まったく対面せずにインターンすることもある。 7割くらいは社会人インターンとのこと。昼間働いて、夜間にインターンする人もいるらしい。

「くるものを拒まず、さるものを追わず」の精神で、たくさん受け入れているらしい。

↓詳しくは駒形さんのブログで。

docs.komagata.org

無料でやっていることに関しては、なんとか有償化したいらしいが、どのようにやるかのいい案を出せていないとのこと。 「無料だから人が来る、紹介しやすい。一方、参加者も向いてないと感じたらやめやすい」というのが強いという発表だったので、 たしかに有償化は難しいのかもしれない。

それにしても、結構手間はかかってそうなので、やっぱり収益を出せたほうがいいんじゃなかろうか。

感想

  • プラットフォームあるとやっぱり指導しやすそうだなと思った
  • インターン生にやらせる仕事は受託じゃなくて社内サービスというのも良いと思った
  • リモートインターンのほうが「教室作り」的なことに苦労しなくていいのかもしれない (反面「所属感がない」のスライドみたいなことはあるっぽい)
  • ニート、ひきこもりの社会復帰を助けられてるのはいいなと思う

疑問

  • インターン生の書いたコードはクオリティが低いと思うけど、それを指導する労力を考えると自分で書いたほうが速いんじゃなかろうか?
    • シニアインターン(バイトリーダー的な人)がいるからその人が指導すれば、めっちゃだめってことはないのかな?
    • このへんの指導する側のモチベーション維持はやや気になる。「やっててよかったこと」のスライドがモチベーションだとは思うが。
  • アスペルガー障害とか発達障害とかも含めて、他の人とうまくやっていけない人もくるとおもうけど、どう対処しているんだろう。そういう生々しい話も聞きたかった。

Railsコントリビューション

y-yagi さんの発表。

  • Railsのコミットログを3年位ずっと読んでる
  • Rails Contributors ( http://contributors.rubyonrails.org )
    • Railsの Contributors のランキングが見れるサイト
  • Rails本体のコードでも意外とミスが多い
    • document と食い違う
    • そもそも動かないなど

コントリビュートのモチベーション

  • 期待通りに動かないことを直したい
    • SNSで文句を言ってもなおらない
    • issue or PR を作る
      • 英語が苦手なので PR をいきなり投げているらしい
  • 機能が足りないので追加したい

具体的なアプローチ

コントリビューションのガイドラインがある(若干古め) http://edgeguides.rubyonrails.org/contributing_to_ruby_on_rails.html

  • Issue

    • Railsの issue はバグ管理のみで使っている
      • こういうプロジェクトの方針には従う
    • 新機能追加への議論は rails-core mailing list でやってる。
      • でも新機能の提案を Pull Request で出してもいい
    • issue のバグ報告用のテンプレートがある
      • 再現ケースを書く
      • 再現用のリポジトリを作るとか、単体で動くようにするケースを用意するとか
    • 古いRailsのissueは無視される
  • Pull Reuqest

    • 似たような PR がないか検索する
      • Open されているものだけでなく Close されたものも見る
    • 同じような PR がやり取りがとまっていることになる
      • 作者に pingして「まだやる気があるか」確認する
      • 引き継ぐこともできる
    • 本当に Rails本体に入れる必要があるかどうか考える
      • gem じゃダメなのか?
      • gem で作った後 Rails本体に取り込まれるものもある
    • Pull Request もフォーマットが決まっている
      • でもフォーマットは雑なのでサマリがちゃんとしてればいい
      • CI の結果を確認する
        • ActionCalbe とかが無関係だけどたまに落ちる。そういうのは無視していい。
    • 性能アップ
      • コミットログにパフォーマンスチェックのスクリプトを書く。
        • これがあると、後から「当時は大丈夫だった」みたいなことがわかる
      • Pull Request の description に書くようなことは、全てコミットログに入れてしまった方が良い
        • Pull Request を見るのは大変
        • 将来的に githubが消える可能性もある
    • 使われていないように見える機能でも、過去に切り出した gem で使われている可能性がある
    • レビュアーの負担を減らせるように、必要そうな情報はすべて書くようにする
    • Public API (rails doc にのっているもの) の挙動を変えないようにする
    • Public APIの挙動を変えたい場合は DEPRICATION にしてから消す。
    • railsは commit をスカッシュする

コントリビュートを始めたい人はどうするか?

  • 公式の document を見る
  • ドキュメントが間違っているのを発見したら pull request を投げればいい
  • 新しいバージョンを触る (beta とか rc とか)
    • 新しい機能は壊れている
  • Rubyの新しいバージョンで触る
  • Issue をみる。
    • 適当な Issue をみて、なおそうとしてみる。
    • 2行くらい直せばうまく動くことも結構ある
  • コミットログやPRを参考にする
  • なんか怖い

感想

  • 割りとすぐに Pull Request 出していいものなのだな (issueで話してからの方がいいのかと思っていた)
  • プロジェクトごとの運営ルールがあるからそういうのは確認してからのほうが良さそう
  • コミットログ3年読み続けてるのスゴイなぁ…。僕はそういうモチベーションは続かなそう。

Railsでつくる ファイルアップロード 2017

株式会社みんなのウェディング 松久 浩伸 さんの発表。

スマフォでの画像アップロード

  • 2〜3MBくらい。結構容量が大きい
  • 画質を保つならpixcel数もおおきい

サーバーにアップせずにJSで直接AWSにアップする

  • AWSに JS で直接アップロードする方法がある。
    • これは自分のサーバーにアップロードしないので速い
  • HTML 5 の File APIを使うとサムネを簡単に出せる
  • Live Photos (iphone) などの新しい画像フォーマットの存在も対応する必要がある

感想

  • 割と普段よく画像アップロード作ってるけど、ここまで考えて作ってないなぁ。エンタープライズっぽいサービスを作りすぎているのかもしれない。
  • JS で AWSに直接アップしたほうが何かと良いならそれでいいのかな。URLだけ取得してDBに格納しておけばサーバーサイドも困らないだろうし。
    • JS の処理が増えるけど、今更大したことない気もする。

まとめ

ここで帰ったので、残りの発表は聞けてない。 なんかもう最近は勉強会いってもあんまり他の人と話す気分になれなくて、発表聞いたらさっさと帰ってしまっている。 懇親会とかでもうちょっと発表の話を掘り下げたりすれば面白いのはわかっているんだけど、なんかだるくてそういうのやらなくなってしまった。 自分が書きたいコード書いて一人で「フヒヒッ」って言ってる方が楽しくなってきている。 なんかこう、説明したり聞いたりが最近だるい。嫌いなわけじゃないんだけど。

技術書典3に行ってきた

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techbookfest.org

技術書オンリーの同人誌即売会、技術書典3に行ってきた。技術書典は初参加。

↑戦利品の一部。PDFデータ購入でも 5 つほど購入。

決済システム

決済システムが良かった。

play.google.com

上記のアプリで QRコード決済できる。ただし、Android版しか間に合わなかったらしくて、 iPhoneでは使えないから使う人はあまり多くなかったらしい。対応してないブースもあったし。こういうのもっとはやってほしい。

人が多い

技術書典は例年人が多いと聞いていたが実際すごい人だった。でも12時半くらいには入場規制が解除されていた。

戦利

同人イベントなので本屋では見かけないようなマニアックなものが結構あった。 ただ、プログラミングに関する技術書は入門書レベルなら公式サイトみればわかることも多いし、興味本位で 500 円とか 1000 円の同人誌を買うのはやっぱりちょっと高い気がする (買ったのもあるけど)。 写真にあるような「アナログコンピューター」とかはネタとして面白いし、こういう方が同人らしさがあっていい。

僕もなんか書こうかなという気持ちになった。

「Clojure で Web 開発をはじめてみよう」を写経した

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Clojure で Web 開発をはじめてみよう — Clojure の日本語ガイド

  • TODOアプリの CRUDを作れる
  • Rubyで言う所の Rack と Roda みたいなやつで作る。
  • leiningen がオートロードできるみたいに書いてあるけど、うまく出来なくて毎回再起動している。
  • 主に2015年くらいに書かれたものなので、パッケージとかの情報が古め。Clojureが全体的に 2015 年の情報が多め。ぬーん。。。
  • ドキュメントは悪くはないんだけど「Clojure、お前の表現力をもってすればこんなものではないはず」みたいな気持ちになる
  • Clojureはファイルごとに名前空間があって、他のファイルの関数を使うときは名前空間で require して使うことで構造化できる
  • 次は Luminus - a Clojure web frameworkこのへん触ってみようかな

たこ焼きの研究 スイーツ編

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ホットケーキミックスとたこ焼き器でスイーツをつくる実験。
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味付けはチューブタイプが便利だった。
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あんこ味
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チョコ味
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チョコは途中で沸騰し始めてややキャラメル状になってしまった。あとからかけたほうがきれいだったかもしれない。

あんこはいい感じ。

 

 

サウナで頭にタオルを撒くと捗る

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週2くらいで近所の温泉に行ってサウナに入っている。 先日、知人がサウナハットというものを教えてくれた。 ↓こういうやつ

サウナに入る時は頭を守った方がいいらしい。

という話をサウナに入ってから思い出したので、頭にタオルを巻いてみた。 利点

  • 普段より長くサウナにいることが出来た
  • 頭にかいた汗が顔に流れてこない
  • どうせタオルはもって入るし手軽

自分で植えた里芋を収穫した

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春頃に僕やぎーあみの住民たちと一緒に植えた里芋を収穫した。

あまり世話をしていなかったので、大した収穫量にはならなかったが、 料理してみたらちゃんと美味しかったので良かったと思う。

やっぱり野菜はマメに手入れしないと立派には育ってくれないようだ。 里芋の親芋に3個子芋がついていればいいほうで、1個もなくて親芋が腐り始めているものもあった。 草刈りをほとんどしてなかったので、雑草に栄養を取られてしまっていたのかもしれない。 肥料もそんなにやったわけでもなく、水は何度かやったけどほとんど雨任せだった。 野菜をちゃんと育てる根気は自分にはなさそうだなと思ってしまった。ぬーん。

接骨院に20万ほど課金してみた

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プログラマという職業柄座りっぱなしで運動不足なせいで、年の瀬もあって腹が出てきた。腰痛や肩こりが著しく、60分3000円のマッサージではあまり効果がなくなってきたので、接骨院に行ってみた。

色々話をしたり体の動きとか姿勢とかをみてもらった結果、お腹を突き出すように立つ癖があるようで、それが背中の負担になっているんじゃないかと言われた。で、大腰筋を鍛えましょうという話になり、楽トレというのをやってみた。

体に電気を流して体の深部にある大腰筋を鍛えるという代物らしい。もっともらしく before after 写真が飾ってあったりして結構胡散臭いんだけど、この電気でビリビリされるのが痛気持ちよかった。

で、「3か月間週1, 2回の継続が必要で、本日申し込んで頂けると通常30万円のところ20万にしますよ!」と言われて「でたー!」っという感じだった。 そういうテレフォンショッピングみたいなこという人ホントにいるんだなと思った。 内容としては、上記の楽トレ+骨盤矯正+マッサージ+ストレッチ指導だったので、まぁ良いかなと思った。あと医療費控除使えるし。

正直、「まぁ20万払ってもいいかな」と思うくらい楽トレが痛気持ちよかった。 近頃どうもMの沼にハマりつつある…。 効果はネット見た感じ賛否両論あるっぽいけど、まぁ東洋医学なんて元々オカルトでしょう。

今年は色々と幸運が重なって副業がうまくいったから人生で一番儲かっているし、金は天下の周り物だから散財するまで使ってしまおうと思った。 いくら金儲けに対して興味がないとはいえ、前職・現職と考えても正社員としての年収は底値くらいに安くてエンジニアとして自分を安売りしすぎなのだが、今年は特にやりたいこともなかったのでちょっと副業で個人でもソフトウェア開発の仕事を受けてみたら半年くらいで今までの年収と同じくらい稼げてしまった。やはりお金を稼ぐにはフリーランスが一番だなと思ったりした。逆に少人数の会社は自分の財布には入ってこないので一発当てない限りは損だなと思った。 今年はおかげさまで、特に何もしなくても貯蓄が増えていくという現象を初めて味わった。やはり安売りは良くない。お金が入るのはやっぱり楽しいものだなと思ったので、じゃんじゃん使ってしまおうという気持ちである。税金の取り立てが若干怖いけど。 整体とか脱毛とか少し行きたかったけどいけてなかったところに行ってみて、海外旅行行ったりして、残りは株式投資でもやろうと思う。後は↓もやっておきたい。

「Clojure/conj 2017 上映会#1」に参加した

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clj-nakano.connpass.com

上記の「Clojure/conj 2017 上映会#1」に参加した。

次の Rich HickeyClojure/Conj 2017 のキーノートを日本語で説明するというもの。

www.youtube.com

Clojure/Conj 2017 の動画は他のものも Youtubeで見ることができるのだが、見よう見ようと思いつつ見れてなかったから、今回参加して Rich の発表を理解できてよかった。 英語の発表は自力だと 1/2 か 1/3 くらいしか理解できてなくて悔しいのだが、発表者のナカムラさんが背景を含めて説明してくれたのでとてもわかりやすかった。 あと Clojure関係のイベントは初参加なので、意外と人が多くて驚いた。発表中 gitter で他の参加者とコミュニケーションできたのも面白かった。

↓発表資料

gitpitch.com

発表を聞いていて面白かった点をざっくり:

  • プログラムは外界(データベースとかHTTPリソースとか)とやり取りすることが多いけど、プログラミング言語はそこに主眼を置いていないことがほとんどで、外界から受け取ったデータを自分の中で扱いやすくすることにリソースを裂きすぎている。例えば、Javaで1500個以上のクラスがあるプログラムはざらにあるけど、それはそのシステムの中でしか通じないルールを作っているに過ぎない。クラスは抽象ではなく具象。
  • Clojureは単に Map でデータを名前に紐付けるだけだからクラスのような考え方をしない。単にMapの中属性に意味付けをするだけ
  • Clojureは汎用的な言語ではなく、外界に適応するプログラムを書きやすくなるように設計している
  • 静的な型はシステムが複雑になってくると助けにならない (この辺の話は僕としては腑に落ちないところもあったけど、静的型付けを強く嫌ってるのは面白かった)
  • effective programming
    • 他人が書いたライブラリも使いながら、変化していく要件や外界のプロトコルにうまく対応すること

Clojureは Rich が C++common lispで開発を行なってきた知見が詰まった言語だと感じた。 今まで軽く触ってきた感じ、なるべく楽に書けるように出来ている感じはしていたけど、かなり根本的にソフトウェア設計に着眼点のある言語とまでは思ってなかった。 まだ EDN や Duct (Integrant) についてあまり勉強できてないけど、 Rich のこの辺の考えが根本に有るとしたらちょっと理解しやすいかもしれないと思った。EDNは結構不思議だったし。

やっぱり強い主張が有るプログラムは面白い。

深センに行ってみて、エンジニアはこんな街に身を置くべきだなと思った

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深センは大都会だった。新しいものにあふれ、新しいものが作られていた。若者が集まり、若者のためのルールが作られていた。猛烈な勢いであらゆることが変化し、雑多な活気に溢れていた。皆、大金持ちになる夢を見ていた。

2017/11/10〜11/15、深センMaker Faire Shenzhen 深圳制汇节 – Makers, Go Pro! 2017.11.10-12の開催に合わせて旅行に行った。数年ぶりの海外旅行で、初めての中国だった。主にギークハウス関係の友達とともに10人くらいでいった。Airbnbはシェアしたが、飛行機はバラバラに取ったので結構一人で旅行に行く形に近くて、でも日本人同士で情報交換も出来て、バランスが良かった。ギークハウスの協力はするが介護や干渉はしない人間関係は好きだ。

深センの基礎情報はWikipediaでも見て。 深セン市 - Wikipedia

QRコードで出来た都市

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深センでは QRコードによる決済が当たり前になっていて、誰も現金を使っていなかった。 WeChat (中国のLINEみたいなアプリ) に QRコードによる決済機能があって、どの店もこれに対応している。普通の店舗はもちろん、屋台や自転車で紅茶を売っているおっさんも、ホームレスの物乞いでさえQRコードに対応している (スマホもってるならホームレスしなくても良いんじゃ...?)。

むしろ現金を出すと店の人に「え! お前マジで!まだで現金とかつかってんの!?ちょっと今小銭ないんだけど!」みたいな顔される。こちらとしては「後進国から来たんで...サーセンッ!!」みたいな気持ちで現金を差し出すしかない。

というのも、WeChat で決済をするには予めWeChatにお金を入れておく必要があるのだが、これには中国国内の銀行口座が必要なのだ。しかし、昨年の9月頃から外国人が中国の銀行口座を作るのは厳しくなってしまって、外国人が WeChat 決済を使うのは難しくなってしまった。今回は深センに住んでいる知人に自分のWeChatアカウントに入金してもらって、WeChat決済を楽しむことが出来た。 (ちなみにクレジットカードは中国銀聯カードがたまに使える程度で、VISAやMasterCard等は基本的に使えない。銀行のATMでキャッシングすることはできる。)

WeChat 決済にはいくつかメリットがある。

■店舗側のメリット

  • 飲食店の経理をすべてWebで、しかもリアルタイムにできる
  • 店員が現金を着服することがない
  • 強盗が減る (店に現金があまりないから)
  • レジ不要
  • WeChatの決済機能は手数料無料

■顧客側のメリット

  • 財布を持ち歩く必要がなくなる
  • 店員がお金を触らないので衛生的
  • 割り勘が楽(誰かが支払ったあとで、他の人からWeChat上でお金を集めればいいから)
  • WeChatの決済機能は手数料無料

■社会的な副作用

  • スリが少なくなる(みんな財布を持ってないから)
  • 物乞いが減る (みんな現金をもってないから。ただしQRコードで物乞いするやつはいる)

端的に言って、最高!!

こんな街なので、QRコードは他にも使われている。日本で言う「○○で検索」みたいなのがQRコードになっている。また、URLや連絡先も書いてなくて全部QRコード。例えば、次は絵画工房の生徒募集の写真。

こんな感じで至るところにQRコードがあるし、皆使いこなしている。たとえどんなお年寄りであっても。本当にこの街ではスマホがないと生活できないのだ。

乗り捨て自由のシェア自転車

街中の至るところにシェア自転車がある。ofoとmobikeという会社の市場が特に強い。自転車を歩道に放置していても全く問題ないくらい歩道が広いこともあって、あらゆる場所にシェア自転車がある。知人が言っていた言葉を借りるなら「ポケモンの自転車アイテムみたい」に使うことができる。歩くのが面倒くさいときに気軽に自転車に乗って、気軽に放置できる。値段は30分1元(2017/11現在17円程度)なので格安。自転車を購入する必要さえない。自前の自転車やバイクを乗っている人もいたが、それはだいたい商用車で、個人で自転車を所有している人はほとんどいなかった。そもそも深センは街中に地下鉄がはしっているから、自転車は駅と駅の間の細かい移動で使いたいという需要が高いから自分で持ち歩くよりシェア自転車を使ったほうが便利なのだ。

常に変化する街

どの駅でも高層ビルの建築が行われている。中国政府の「ま、うちがちょっと本気出せばこんなもんっすよ」という声が聞こえてきそうなくらい賑わっている。

Maker Faire後に日本人同士が集まる打ち上げみたいな飲み会があったので行ってみた。飲み屋は1階建ての長屋のような建物で、何件かの飲み屋が並んでいてすべてオープンテラスになっていた。深センに長期滞在している日本人も来ていて、彼によると「この飲み屋も来年にはなくなっていて、ここには六本木ヒルズみたいな巨大なビルができる」と言っていた。 深センは30年位前までただの工業地帯でしかなかった。だから目に映るほぼすべての建物は築30年未満で、全てが新しい。他の都市での課題点を研究してうまく作った都市という印象。

今日の常識は明日の時代遅れ。まるで JavaScript界隈がここ数年続けてきたカオスな急成長を、深センではリアルな世界で行われているかのようだった。 日本が失われた20年とか30年とか言ってる間に、世界はちゃんと動いていた。

失われた30年ってお前...。僕は今28歳だ。僕が生まれる前から日本は成長していなくて、何もしてなくて、何も変わってないってことか。 たしかに80年代くらいの劇画漫画とか読んでも東京の風景があまり変わってないし、田舎の風景はなおさら変わってない。

ドローンや Uberのような新しい技術や文化が登場しても、日本では規制とか既得権益とかが強くて一向に普及しない。 もういいかげん音楽 CD とか滅んでほしいし、 FAX とかやめてほしい。 変化を拒み、新しいものを嫌い、老人中心のルールがはこびる日本。まさに後進国

エンジニアのように新しいものが好きで、変化を好み、時代の最先端に立ちたがる人々は、深センのような街にいるほうが楽しそうだと素直に感じた。

合理主義

これはマンションのトイレの写真。和式トイレの上にシャワーがついていて、ユニットバスになっている。広さは日本のトイレの個室と同じくらいなので非常にコンパクト。シャワーを浴びたら自然とトイレが掃除される。排水につまった髪の毛を取り除くという嫌な作業をしなくていい。建築する側の事情としても、上下水を一つにまとめられるのでコストを抑えられる。なんかもう合理主義の極みみたいなユニットバス。

中国人は合理主義が多いように思う。QRコード決済が普及したのも、「便利だからこれを使おう」という合理的な理由が強いように思う。日本だと老人が「スマホは難しくて使えない」と言い出して、それに合わせて結局現金を用意しないといけなくて、普及に時間がかかるに違いない。未だにクレジットカードさえ使えない店多いし。。。

街を歩いていてもあらゆることが、「便利だから」「メリットがあるから」という理由で物事が選択されている感じがする。とても気持ちが良い。日本は何十年も前のルールが残っていたり、謎の感情論で選択された物事や、話し合いの結果の折衷案で微妙なものが作られたりするから、良いものが出来ない。

食事ってどうなの?

安くて量があってうまい。上の写真は経済飯というバイキングスタイルの店で、よく見かける。10元〜20元(170円〜340円)くらいで、肉料理2品野菜料理2品みたいに選んで食べる(肉2野菜1にすると安くなったりする)。

他にも、ラーメンが大体15元くらい。肉まんみたいなやつが 5 〜 10元。 複数人でいくようなレストランの場合、1皿 100〜200元くらいの大皿を頼んで3、4人で食べるから一人あたり50元くらい。

飲み物は、500ml水、500mlコーラは 5元程度。他の飲料は 10〜20元くらい。 レモン飲料が流行っているようだった。中国は甘党のイメージがあったけど、お茶等はめちゃくちゃ甘いってわけではなかった。日本で売ってるのと同じくらいの甘さ。

コーヒーは高くて、スタバのカフェオレTollサイズが 23元だった。コーヒー文化はまだあまり浸透していないらしく、大体砂糖とミルクが入っている。ブラック(アメリカーノ)もあるけど、あまり美味しくない。

酒については、青島やバドワイザーは安くて、350ml缶が5元。でもワインが妙に高くて 50〜200元。

こうしてみると、経済飯の安さは異常だ。スタバのコーヒーより1食分の飯のほうが安いわけだから。 しかも野菜も食べられるから栄養バランスも良い。深センは太っている人をあまり見かけなかったから、安くて量が多いものを食べていても、栄養バランスが良ければ太らないのかもしれない(結構地下鉄とかで歩いたりシェア自転車で運動しているというのもあると思うが)。

食べ物の味はどれを食べても美味しい。ピリ辛なものが多いが、辛くないものもある。僕は辛いものが好きなので、辛いものばかり食べていた。でも四川料理のような激辛はなくて、ピリ辛程度。塩分も日本より少ない気がした。薄味に感じる人もいるかもしれない。

カエル、ガチョウ、ザリガニなども食べたがどれも美味しかった。こういうものが普通に町中で買えるのが面白い。

治安とか人柄

治安はとても良かった。東京の上野や新宿、渋谷などよりよほど良いように思った。 スリや泥棒などにあうことはなく、怖いと思うようなこともなかった。 町中のコンビニで、現地人が荷物を入口付近に置いて買い物している場面さえあったから、置き引きのようなこともあまりないようだ。

深センの人々は、気さくで素直な人が多かった。僕がなんとなく道に迷っていると、指を指して教えてくれたり、何かと助けてくれた。 一人で歩いているとよく話しかけられた。これは客引きじゃなくて、僕が中国語が通じると思って、時間を聞かれたり世間話をされたりした(残念ながら中国語がわからないので申し訳なかった)。

深センはマナーも結構良かった。電車内は飲食やタバコは禁止だった。電話したり音楽を鳴らしたりしている人はいるけど、特にだれも気にしていない感じだった。子供もよく見たけど、おとなしい子が多くて、日本ほどずっと鳴いてる感じじゃなかったのは不思議だった。 歩きタバコをしている人が少しいたのはうざかったが、喫煙率はそこまで高くなさそうだった。感覚的には日本と同じかやや少ないくらい。若者はあまり吸ってなかった。屋内は禁煙という場所が多かった。

この辺はお金持ちが多いからなのか、若者が多いからなのか。

トイレは日本ほどピカピカじゃないけど、僕は気になるほどじゃなかった。紙はトイレに流さずゴミ箱に入れる場所もあったけど、臭うほどではなかったから気にしなかった。トイレで喫煙するやつがいるのはちょっと嫌だった。

Maker Faire

大学内でかなり大規模にやっていた。大学がめちゃくちゃ広い。なんか川が流れてるし…。中国の土地の広さを常々感じずにはいられない旅だった。

でも Maker Faireそのものはちょっとイマイチだった。3日やってるけど展示内容は一緒だし、出店しているものも真面目なものやビジネス目的なものが多くて、ネタに走ったものは少なかった。 今年の夏にあった Maker Faire東京だと日めくりカレンダーを自動でちぎる機械とかあって面白かったけど、そういうのはあまりなかった。街中で売ってる iPhoneの偽物の方が面白かった。たぶん、そういう偽物文化を払拭したかったのかもしれない。

一番ネタに走っていたのは、この水上を歩ける装置だろうか。人力で水上を歩けるけどめっちゃ頑張る必要があるし、とまると沈む。

PC が壊れて修理した

たまたま出会った中国で8年生活しているという日本人の方が通訳してくれて修理することが出来た。他にも iPhoneAndroidの修理屋は大量にあった。たぶん100件くらいあった。 日本でPCを修理にだすとメーカーに送って終わりという感じだが、深センの修理屋はテスターとハンダゴテをもって直してくれて頼もしい。 (情報抜かれたりするリスクもあるのでそのへんは気をつけたほうが良いけど)

インターネット鎖国による国内IT事業の成長と保護

中国は金盾 (国が作ってるファイヤーウォール) で googleFacebook等の国外サービスがだいたい使えないから、国内で車輪の再発明をやっている。金盾は中国の過去の歴史を国民に見せないようにするというよりも、インターネット鎖国をすることで国内のIT産業を成長・保護する目的の方が強いように思った。バブル時代の日本も貿易を制限することで国内産業守ってたし。

もし googleが使えていたら誰も google map の代替品を作ろうとは思わないが、中国は全て国内で製造する。しかも、海外の既存サービスを少し良くして真似ている。昔日本が得意だったやつ...。いまや、すっかり中国製品のクオリティが上がってしまった。

絵描きの街: 大芬

(上の方に撮影禁止とありますが、この絵を描いている女性に許可を撮って撮影してます)

大芬村 - Wikipedia

絵描きの登竜門的な街。街中の至るところで油絵や水墨画を書いている。複製画を作る人が多く、それが売れるようになるとオリジナルな絵を書けるようになるらしい。世界中に絵を売っているそうだ。絵を描いている人とたまたま話したが、台湾から来ているそうだった。中国国内から絵描きが集まっているのだろう。

ドヤ街 龙华 のネット廃人たち

このツイートは 中国版の「ドヤ街」はネトゲ廃人の巣窟? 三和ゴッドの暮らしを追う | 文春オンラインで紹介されている街。 龙华 駅付近。治安が悪いので観光客はいかないほうが良いと、後に言われた。 ネットの噂通り、大量のネカフェがあって皆ゲームをやってる。退廃的な空気。インフラの優先度としてネットが最上位にある感じがとても良い。 龙华 駅は華強北路のような中心地から地下鉄で1時間以上離れているベッドタウンのような街。

↓ 龙华 駅前の巨大マンション。これはきれいな方。

その他、Twitterまとめ

Tokyo Rubyist Meetup で Hanami について発表してきた

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Tokyo Rubyist Meetup で Hanami について発表してきた。このコミュニティは日本にいる外国人エンジニアや彼らと交流したい日本人の集まりなので、英語が公用語となっている。発表も英語でする。

trbmeetup.doorkeeper.jp

11/29 で「いいにく」の日だったから、ご飯が豪華だった。でも発表していたからそんなに食べられてない...。残念。 会場は cookpadのオフィスだったのでキッチンが充実していて、料理も美味しかった。ローストビーフが特によかった。

僕の発表: The Pragmatic Hanami

発表資料:

speakerdeck.com

発表内容は以前 Rubyist Magagine に寄稿した Rubyist Magazine - HanamiはRubyの救世主(メシア)となるか、愚かな星と散るのかと同じく Hanami のアーキテクチャの説明などをしたあと、多少実際に開発をする時必要となるTipsを紹介した。

英語で発表するのが初めてだったので、台本用意してそれを読み上げていたんだけど、ずっと下向いて発表するから聞いてる人の反応を見ることが出来なくて、そのへんが辛かった。 普段日本語で発表する時は意識してないけど結構聞いてる人の反応を見て話ししてるんだなと思った。

Hanamiと発表に関しては、わりと基本的な話が多かったせいか、質疑応答で色々と聞かれた。 僕の英語力は技術文章のリーディングが一応できる程度しかないので、なかなか返答できなくて困った。 質問してくれた人はゆっくり喋ったり簡単な単語使ったり、だいぶ気を使ってくれていたと思う。ほんと、申し訳ねぇ。。。 普段、 google先生に頼り切りなので、スライドと発表原稿はほぼ全部 google翻訳で書いていた。

google home を通訳代わりに持っていっていたんだけど micro usb ケーブルを忘れたせいで起動できなかった。最近忘れ物が多い...。

聞かれた質問 (たぶん。英語聞き取れてないから内容違うかも) を覚えている範囲で。あと回答(これは会場ではうまく言えなかったこと):

  • Hanami に Rails Engine 的な機能はある?
    • ない。Routes で別の Rack Middleware にリクエストを投げるか、Hanamiの中で Rack Middleware を取り込んで動かすとかはできるけど、Rails Engine 的なものはない。僕としては Rails Engine は人類には早すぎる技術なので使わないほうが良いと思う。
  • 既存の Railsのコードをコピペして Hanami にリプレイスしていけるか?
    • 出来なくはないかもしれないけど、やめたほうが良いんじゃなかろうか。Hanami は Railsじゃない。そういう既存のRailsシステムにDDDを導入するなら Hanami より Trailblazer を使ったほうが良い。ただ、Hanami は Pure Rubyなので Railsの中で Hanami を動かすことはできる (View の部分を hanmi-view に変更するとか) ので、そうやってちょっとずつリプレイスするのは、もしかしたらありかもしれない (全部作り直したほうがはやいと思うけど)。
  • サードパーティ gem が少ないと思うけどどうしてるの?
    • 自分で書いてる。あるいは Rack とか Sequel 関係の gem や Pure Rubyで動く gem は使うことができる。これに関しては Railsの方が便利に思えるかもしれないけど、そもそも Railsは gem を使い過ぎなので Hanami の場合そんなにたくさん gem いれなくても良いと思う。Sinatraや Padrino のおかげなのか、最近は結構 Rails依存じゃない gem も多くなってきている。
  • Railsと比べて Hanami を使う優位性? (これだいぶ聞き取れなかった)
    • まぁなんていうか...。アーキテクチャの説明を聞いてもそこを疑問に思うなら別に無理して Hanami 使わなくても良いんじゃなかろうか。別のことを聞かれていたような気もする。「Railsでも DDD できるじゃん」という意図の質問だったなら、それは単に Rails Way が強すぎて辛いってだけ。RailsRailsのレールに乗るのが一番平和なので、それに乗らないなら Hanami みたいに別の方法を使うほうが良いよね、という気持ち。一緒に開発するエンジニアにいちいち僕が書いたコードを説明するのが面倒臭すぎて嫌なのだ。「DDDの方がメンテしやすいのはなぜか」って質問だとしたら、アーキテクチャ疎結合で、各レイヤーで単一責任の原則を守りやすいから、という感じ。小規模な開発ならRailsの方がいい。RailsMVCのレイヤー構造をもっているくせに、レイヤーやクラス毎の責務はまとまっていなくて、ロジックが分散するのがすごく嫌だ。

僕としては設計の話は「自分がどのようにコードを書きたいか」でしかないと思うから、「Interactorを使わずにControllerにロジック書いたらダメなんですか?」みたいなことも聞かれたけど、それは別にそうしたいなら書けばいいし、単純なロジックならそのほうが読みやすいケースもあるし、でも僕は単一責任の原則が大事だと思うからあまりそういう書き方はしないよってだけ。ポディショントークみたいになりがちだから、不毛な気がするのであまりこういう話はしたくない。プログラムはただの表現であって、正解があるとは思えない。選択があるだけ。エレガントなコードも汚いコードもあるけど、コンパイルが通って仕様どおり動くならそれは正しいコードだと思う。もちろん、汚いコードはきれいにするべきだが。 僕はアーキテクチャ設計が好きだから「こういう設計のやり方があるんですよ」って話はするけど、それのどのへんが良いのかみたいな部分は、自分で考えれば良いんじゃなかろうか。自分の中で良いと思えないなら、おそらく使わないほうが良い。

まぁ、それに Hanami は(少なくとも現状では)、プログラミング初心者に親切なフレームワークではない。ドキュメントよりコードを読まないと使い方がわからない機能もあるし、Rubyアーキテクチャ設計に詳しくないとうまく使えない部分もある。Railsみたいに「とりあえずgemいれたら動いた」みたいなのはあまりない。そこら辺に不安を感じるなら、RailsとかLaravel(PHPフレームワーク)とか使えばいいと思う。

The Ruby Module Builder Pattern

Chris Salzberg 氏の発表。だいたい次の話。

dejimata.com

まず、「Module 内で mix-in する側の class の変数なりメソッドなりを呼び出すようなコード(つまり closure みたいなコード)を書くと、変数・メソッド名が共通でなければその module を使うことが出来なくて柔軟性がさがるよね」という課題を解決するために Module Builder Pattern がある。 Module Builder Pattern を使うと、同じ処理だけど単に呼び出すメソッド名が違うというケースでも同じ module を使って mix-in できるようになる。

で、これを実現する方法がなかなか巧妙なんだけど、

classAdderBuilder< Moduledefinitialize(*keys)
    define_method :+do |other|
      self.class.new(*(keys.map { |key| send(key) + other.send(key) }))
    endendendclassLineItem< Struct.new(:amount, :tax)
  includeAdderBuilder.new(:amount, :tax)
end

l1 = LineItem.new(9.99, 1.50)
l2 = LineItem.new(15.99, 2.40)
l1 + l2
#=> #<LineItem:... @amount=25.98, @tax=3.9>

こんな感じで Module を継承したクラスを作るというもの。この発想はなかった。

AdderBuilderModuleのサブクラスのインスタンスだから、他のクラスやモジュールで includeできるし、オブジェクトで extendもできるんだよ!、という力技。いや、ほんとすごい。天才か。

その他、思ったこと。

発表が終わったあと、直接話しかけられて「Hanami の Repository や Railsの Model が fat になる問題をどうしているか?」と聞かれて「Refinement で DCI してメソッドをクラスから分離している」と答えたんだけど、これが伝わらなかった。この説明も割りと毎回やってる気がするので、そのうち記事にしよう。パターンを名乗ってしまえば良いのかもしれない。 Refinement は Rubyの最も不思議な機能で、なんとかうまく使ってやりたくなる機能で、一番使い所が難しいものでもあるけど、僕は DCI と簡易的な Template Method Pattern として使うことが多い。

あと、Trailblazer や dry-rb の知名度が相変わらずいまいちっぽい。まぁ別にいいんだけど。ActiveModel で消耗するよりはマシな気がするので、Railsつらい人たちはとりあえずこのへんからやってみたら良いんじゃなかろうか。

まぁ、もう僕はこの手のRailsの設計話はつかれたから Hanami とか Clojureに移ろうとしているわけだけど。Railsでもきれいな設計はできるし、複雑なフォームを作ることはできる。ただ、それはレールを外れているから面倒なことが多いよってだけ。Webpackもそんなに良いものだとは思えないし、 Webpacker という方向性はちと疑問だ。必要なのは Laravel-mix みたいなやつで、 Webpacker じゃないだろうと思う。

桐島、ぎーあみやめるってよ

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突然ですが、僕が運営しているギークハウス千葉大網白里(通称:ぎーあみ)を2018年2月末をもってクローズします。 1年数か月の運営となりましたが、皆様ありがとうございました。

あ、この記事は ギークハウス新宿界隈 Advent Calendar 2017 - Adventarの11日目です。 濃い記事ばかりなので面白いです。

今回の記事のタイトルは 桐島、部活やめるってよ - Wikipediaのパロディです。でも作品の内容は知りません...。あと、ぎーあみに「桐島」という名前の住民はいません。

ギークハウス千葉大網白里とは

ぎーあみを知らない方もいると思うので、ざっくり説明します。

↓公式サイト geekhouseoami.com

↓写真 photos.google.com

↓場所

ぎーあみはその名の通り、千葉県大網白里市に存在するギークハウスです。 2016年10月に作りました。最初の住民が住み始めたのが2016年12月末頃で、そこから2017年5月まで人が増えて満室(僕入れて6人)になり、その後2017年10月頃から退去者が出始めて現在4人です。

写真を見ればわかるように日本家屋というか、古民家です。

入居した当時はほこりが積もっていたり床が抜けていたりしましたが、住民やゲストの協力により DIY(Do It Yourself) で修繕し生活しやすくしてきました。 都会と同じことをやってもつまらないかなと思って、あえてガスを契約せずに薪で生活したり、畑で野菜を育てたりしていました。 また、この物件はもともとお風呂がなかったので五右衛門風呂も作りました。

↓基礎ブロックで作った竈で鍋を作る

DIYで床を直す

↓五右衛門風呂とシャワーブース

なるべくお金を使いたくないということもあり、オープン当初は他の方から家具・家電を譲り受けていました。 その結果、冷蔵庫や布団などだいたいのものは買わなくても揃いました。 特にこだわらなければ十分貰い物だけで生活できるものだなという実感を得ました。

なぜクローズするのか

いくつか理由はあるのですが、トラブルによるものではありません。 ギークハウスクローズでありがちな大家さんと揉めたとかではなく、僕の判断によるものです。

ぎーあみは賃貸をDIYで直していた

一番の理由は、賃貸をDIYすることへの限界を感じたことです。 ぎーあみはDIYで住宅を直しながら住んでいるのですが、賃貸物件です。 賃料は月5万円。住民からは家賃1万円、共益費5千円(2017年10月からは7千円)なので、住民が5人住んでも利益はほぼありません。 また、DIYの材料費は地主に請求しているわけではなく、自分で払っています。 住民からの家賃収入とゲストから頂いたドネイションでは足りないので、赤字分は僕が自腹で払ってます。

なので、なるべくお金をかけずにDIYをやってきました。 例えば、床の修繕は材木屋で合版を数枚買ってきて貼ってます。この合版は1帖サイズ厚さ1cm程度で300円という格安品。ホームセンターで同じようなものを買うと1,000円くらいします。これをスクリュー釘や木ねじで床に固定します。 これだけだとザラザラして危ないので、上にクッションフロアを張ります。クッションフロアは通販で6帖サイズが12,000円程。 これにより6畳間の床の張替えが2万円以下で出来ます。

風呂小屋のような大きいものは単管パイプや張りに使う木材、耐火レンガなどがそれなりの値段するので、クラウドファンディングで資金を集めて作りました。(ファンドいただいた方でリターンを受け取れてない方は早めにぎーあみにお越しいただきたいです。ご連絡ください → 馬場 (まーちゃん) Baba (@kbaba1001) | Twitter) camp-fire.jp

とはいえ、どうしてもお金が必要なものもあります。例えばトイレ。ぎーあみのトイレは汲み取り式です。悪名高い「どっぽん便所」です。 これをせめて「簡易水洗トイレにしたいね」という話が住民の中で上がっていたのですが、簡易水洗トイレは商品価格だけで6万くらいします。 これを買ってDIYで取り付けたとしても賃貸住宅では完全に掛け捨てです。 自分の持ち家であれば、シェアハウスをやめたとしても自分で住み続けるなら使えるし、売るとしてもただの汲み取りトイレよりは簡易水洗トイレの方が買い手が付きやすいというメリットもあります。しかし、賃貸となると、退去の時に一度設置した簡易水洗トイレを外して次の場所に持っていったり売ったりできる見込みも少なく、結局ぎーあみにそのまま置いていくことになりそうです。 この点は床等も同じだし、床等のDIYも合計するとそこそこの額かかっているのですが、トイレとかエアコンとか給湯器とかになってくると一度の額が大きい上、それを掛け捨てとなるとちょっとためらいが大きくなりました。

賃貸をDIYで直すことは掛け捨てに過ぎないことははじめからわかっていたので、今まで行なってきた部分に関しては掛け捨てていいと思っているのですが、ここから先となるともうお金をかけていくことが増えそうだなと感じました。 逆に言えば、安く、効果が高いDIYはだいたいやったということかなと思います。(トイレくらいなら工夫すればもうちょいなんとかなるけど)

ぎーあみで培った経験でどのように物件を直せばいいか感覚がつかめてきたので、ここらへんで家を買うことにしました。 これに関しては別途記事にします (本当はこの家を買った話の記事を先に公開するつもりだったのですが、長くなりすぎてまだ完成してません...)。 なので、2018年2月にぎーあみをクローズした後は、僕はひとまず購入した物件に引っ越します。

大網白里市の立地が千葉県の中でいまいちだった

大網に住み始めた時、近所の人から「この辺何もないからさぁ〜」みたいなことを言われて、「まぁ地方の人は皆そういいたがるしな」くらいに思ってましたが、実際なかなかロケーションが微妙でした。

まず、大網白里市九十九里浜に面しているのですが、この九十九里浜が微妙です。 景色はなかなか良いのですが、サーフィン以外で楽しむのが難しいです。 めちゃくちゃ浅い砂浜がずっと続いているので、釣りには向きません。 釣りをしている人もいますが、餌釣りなどではなく熊手みたいな仕掛けで海底を引っ掻いてカレイ等を捕まえるという力技の釣りをやっています。 海水浴はできますが、やはり浅すぎて泳ぐという感じではありません。浮き輪に乗って波に揺られるのはそこそこ楽しいです。

f:id:kbaba1001:20171212001756j:plain↑格好いい写真は撮れます

結局、釣りとか海水浴とかをしっかりやろうとすると勝浦や鴨川あたりまで行ったほうがいいということがわかり、 そうなるとぎーあみから車で片道1時間半くらいはかかります。

一方、普通に買い物するくらいなら近所でだいたいのものは手にはいります。イオンもありますし、隣の茂原や東金にいけばチェーン店もたくさんあります。 ぎーあみからJR大網駅まで約4kmなので、40分くらい歩けば電車にも乗れます。京葉線で東京駅までいけます。 一応千葉市の隣なので、市原とか幕張とか行くのは車で30分〜60分くらいでいけます。 木更津方面は微妙に遠くて、アクアラインに乗ろうとすると1時間半くらいかかります。

生活はできるんですけど、都会に近いわけでもなく、田舎のロケーションを満喫するにも距離があるという微妙な立地です。

僕としては、地方に住むならもう少し自然とかその地方でしかできないことを体験したいので、大網白里の何をするにも移動時間がかかる感じはちょっとイマイチでした。 ギークハウス岩手大船渡だと30分くらい車で移動したあたりでも釣りができるのでわりと面白いんですけど、大網白里はそういう田舎っぽい楽しさは少なかったです。

コミュニティ運営の難しさを感じた

これも見も蓋もない話なのですが、シェアハウスオーナーって大変なんだなという事がわかりました。

ぎーあみは立地のためか、家賃が安いせいか、集まった住民はほぼ全員ニートでした。 基本的にみんな家にいて、夕方頃起きてきて明け方寝るという生活をしていました(わずかですが昼行性の人間もいました)。 お金がなくなってきたら日当が出る程度の小さな仕事をやって、それ以外はネットでもして遊ぶという感じでした。

これ自体はギークハウスらしくていいんですが、さすがに5、6人で何ヶ月も引きこもりがちな生活をしていると、だんだん人間関係がギスギスしてきました。 お互いのささいな癖や性格が癇に障るようになり、こじれた人間関係をオーナーの僕が調停するみたいなことが増えました。

まぁ、正直、だるい。

まだ住民が外に働きに出ていれば多少気が紛れたかもしれないし、住民が集まる場所がリビング1つしかなかったのも悪かったように思います。 この手の人間関係がこじれてくる話はシェアハウスではよくあることなので、もう少し予め対策を講じておいた方がよかったと反省しています。

僕が今まで訪問した地方のシェアハウス(ギークハウス岩手大船渡や夕張など)は住民の入れ替わりが多かったので、ぎーあみも住民は2, 3か月くらいで引っ越すだろうと思っていました。 しかし、実際には半年以上住む人が多く、満室になると顔ぶれが固定された感じになりました。 皆ニートで金がなくて引っ越すのも面倒くさかったということもあって、風呂を沸かすのに1時間かかるような物件とはいえ月15,000円あれば生活できるので、 存外長期で入居する人が多かったです。

住民の入れ替えサイクルを早くするには、家賃をあげればいいのですが、ぎーあみのような変な物件で家賃をあげる気になれませんでした。 (米や牛乳などの食料品を共益費に含めたり、 DIYの赤字分をやや回収したかったこともあり、途中から共益費を5千円から7千円にしましたが)

次に似たような感じでシェアハウスを運営するときは、「入居は最大半年まで」みたいな制限を付けたり、住民が集まれる場所を2, 3箇所は用意するようにするなどの工夫をしたいと思います。

クローズに向けての活動

2018年2月にクローズするにあたり、物件の片付けをする必要があります。

家具・家電類の処分について

たくさんの方から譲り受けた家具・家電類について、すでに他の人にあげてしまったものもあるのですが、2mくらいの冷蔵庫や小型テレビ、調理器具など残っているもの、現在使用中の物あります。

これらに関しては、後日リストを作成しますので、欲しい方に譲渡していきたいと考えております。

僕が次の物件に持っていくものもあるのですが、それを差し引いても物が多いので、どなたか貰って頂けると幸いです。。。

特に2mサイズの冷蔵庫が2台あって、1台は2011年製、もう1台は2000年製なのですが、こちらを貰って頂ける方がいらっしゃいましたら助かります。 近日中に情報はまとめますが、とりいそぎ興味の有る方はご連絡ください

五右衛門風呂とその小屋の処分について

小屋は開放日イベントを開いて解体します。単管パイプなどの資源は可能であれば僕の引越し先に持っていきます。

五右衛門風呂は他のギークハウスで引き取りたいという方がいるので、その方にあげる方針で現在調整中です。

クローズパーティ

日程は調整中ですが、2月頃にぎーあみクローズパーティを開催する予定です。 後日Facebookイベント建てます。

おわり

さて、淋しい投稿となってしまいましたが、そろそろ終わろうと思います。 ぎーあみを応援してくれた皆様方、本当にありがとうございました。 おかげさまで楽しい1年数カ月を過ごすことが出来ました。

僕が購入した物件の話、そこで何をやろうとしているのか等については近日中に公開します。 こちらはひとまずシェアハウスにはせずに一人暮らしで使う予定ですが、それに飽きたらシェアハウスか開発合宿所のような場所にしたいと思っています。

次回の ギークハウス新宿界隈 Advent Calendar 2017 - Adventarギークハウス中目黒の管理人の ymonymon さんです。

伊豆の別荘を80万円で買った話

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伊豆の別荘地にある1LDKの物件を80万円で買った。土地、家込みで80万。ネットで不動産情報を調べて、元々150万円で売り出されていたものに指値をいれて80万円にしてもらった。 今まで地方を放浪している途中で、土地を0円で貰ったとか 100 万円以下で買ったとかって話を幾度となく聞いていたから、100万以下の物件を見つける自信はあった。 もはや、100万円あれば家が買える時代なのだ。

結局不動産経由で買ったが、しばらくの間次のような募集をTwitterで行っていた。

この募集には主に知り合いから10件程度の物件情報をいただいた。結局紹介していただいた物件は購入しないことにしたが、全国に土地が余っていることを認識できたし、安い物件を見つけるテクニックなども教えてもらえたので、自分が物件を選ぶ指針にもなり参考になった。

購入した物件について

見ての通り、変な物件だ。鬼太郎の家のように1本の柱の上に家がある。 土台は鉄筋コンクリート製だが、住宅は木造だ。 築44年。1LDK。全体でも 52㎡ (32帖) の建物なので、一軒家としてはこじんまりとしている。

はじめ、不動産の紹介写真を見た時はこの根本のコンクリート地震でも来ればぼっきり折れてしまいそうだと思った。 内見したらそこそこの太さがあったので楽観的に考えることにした。購入した今でもぽっきり折れる日がくるかもしれないと思っているが、そうなったらそれはそれで面白いかなと思った。

この高床式のような独特な構造のお陰で、木造建築でありながら地面からの湿気やシロアリなどの虫とは無縁な物件となっている。そのため、築44年のわりに状態が良かった。直前に売り主が2週間ほど滞在してDIYで色々直したそうで、そのおかげもあってすぐに住める状態だったのも選んだ理由の一つだった。 300万円以下の物件は、所詮は安物件なので床が抜けていたり雨漏れしていたり、がれき類が置き去りにされていることもざらだ。僕もその辺をDIYで直したり、多少のゴミの処分費用を払うことを覚悟で物件を探していたが、この家はそういった手間が不要だった。せいぜい、引き戸の立て付けが若干悪いことと給湯器が壊れている程度のことだった。引き戸は一度外してかんなをかければいいし、給湯器はジモティあたりでやすいのを手に入れればいい。温泉が近くにたくさんあるので別に自宅でお湯が使えなくても別に良いかなとも思う(今住んでる物件も給湯器はないし)。

立地としては山のなかにある別荘地なので、最寄りのスーパーやコンビニまで6kmほどある。バス停も6km程先、駅は20km先だ。車があれば生活できるが、そうでなければちょっと大変そうだ。まぁ、6kmくらいなら歩けなくもないが。 一応隣家が1軒あるものの空き家だし、その他は森だ。別荘地なので家はある程度離れて建てられている。売り主は近隣住人には会ったこともないと言っていた。 こういうところが別荘地のいいところだ。

田舎暮らしと別荘地について

田舎といえば人間関係のわずらわしさ

今までの田舎生活、田舎旅でうんざりしたことの一つはやはり人間関係だった。 もともと僕は人間関係を億劫に考えがちだ。人に干渉されたりするのが嫌いだし、メンツや世間体という概念もややこしくて面倒くさい。会議や議論も好きじゃないし、人間関係を退屈だと感じた時に我慢するのも嫌だ。

でも、田舎のお年寄りのステレオタイプはあまりにも考え方が古く、非合理的・感情的で、僕にとってはあまりにも埒外だった。お年寄りはあまりにも昭和に生きている。例えば、現在70歳の人の場合平成が始まった30年前でも40歳だ。40歳なんて、すっかり頭が固くなってるし、意識的に訓練している人じゃないと新しい考えを受け入れることは出来ない。そういう人間が常識だと思って振る舞っていることの全てが、僕のような若者にとっては埒外だった。そのうえ、付き合うメリットを感じられなかった。賃貸住宅の大家さんみたいに明らかな利害関係があるならまだしも、ただの近所の人の長話しに付き合ったり、自分の益にならない仕事を手伝ったりするのは割に合わない。結局、向こうからしても僕のような人間は埒外で、よくわからないやつとしか思われないわけで、長い目で見た時にうまくやっていけるとは思えなかった。

もちろん、全てのお年寄りと馬が合わないわけじゃない。80歳を超えても iOSでゲームを作る女性のように、年をとっても新しいことに挑戦する人は面白い。

www.itmedia.co.jp

でもこういうのは少数派だ。比較的僕が仲良くなれそうだなと思うお年寄りは、60歳以上の人でも新しいスマホが出たらすぐに買うような新しい物好きな人や自力でログハウスを作るようなものづくりが好きな人、海外に住んだり色々な仕事をやっていて文化人類学的なことに興味がある人などだ。要するに、その地元でもちょっと変人として扱われているような人たちだ。僕自信何かと変人扱いされることが多いので、同じ穴の狢ということだろう。

別荘地の良さ

一方で、別荘地は人間関係の煩わしさがない。まず町内会がない。別荘地には管理会社があって、そこが道路の清掃とかゴミ収集所の管理を行なっている。 管理会社がない場合、このようなことは町内会を作って近隣住人で集まって行なっていることが多いのだが、若い移住者がそこに入ると雑用を押し付けられがち(他の住民と一緒に何かをやることが多いが)なので、気をつける必要がある。まぁ道やゴミ収集所の清掃は自分も使うからいいとしても、神社やお寺とか墓地の清掃なんて移住者にとってはやる義理がないし、飲み会なんて参加したくもないし、祭りの準備とかってなってくると「もうそれ仕事でしょ…」としか思えないし。この手の町内会活動は、仕事として受注できないので面倒くさい。「お前、パソコン得意なら、ちょっと書類作ってくれよ」みたいなことも言われがちだし、いちいち断るのも面倒くさいし「それバイト代出ます?」みたいに守銭奴キャラを演じるのも疲れる。この手のやりとりの一切が不毛に感じるし、まるで興味を持てない。こういう話はどこにでもありがちなようだ。

別荘地では別荘管理費を支払う必要があるが、僕が買った物件では年42,000円(月3,500円)程度だった。僕は初め、家を買えば賃貸とは違って運用費はかからないと安易に考えていたが、実際にはそんなことはない。何かと運用費は必要になる。しかし年42,000円程度なら安いものだ。どうせ、別荘地でなかったとしても町内会費は支払うように求められるし、ちょっと地域交流が盛んで定期的にお祭りや飲み会をやっている地域なら町内会費を年42,000円以上徴収している場所もあるわけで、それを考えれば破格だ。なにより、面倒をお金で解決できるのがいい。市県民税を額支払っているのに行政が対応してくれない雑務を、町内会費を払いつつ自分たちで行うなんて馬鹿馬鹿しい。信仰してもいない宗教行事や宗教施設の管理を手伝うのもやる気になれない。実際、都会の若者は誰もそんなことやってない。やってたとしても強制参加ではないだろう。

また、別荘地は住民が不在であることが前提なのが良い。僕は伊豆の物件を買ったものの、伊豆に一年中引きこもっているつもりはない。長くても1年間の半分くらいしかいないつもりだ。それ以外の時間は海外に行ったり、都会や別の地方とかにいると思う(僕はリモートワークのプログラマだから、ネットさえつながればどこでも仕事ができるのだ)。こういう生活を普通の田舎でやると、奇異な目で見られがちだ。基本的に田舎の人々は視野が狭いわりに自分たちが理解できないものは悪いものだと思っているから、奇異な目で見られると面倒くさい。千葉でシェアハウス運営もやっていたけど、なにかと干渉されるので面倒くさかった。別に僕のような移住者がやってることに干渉する理由なんて、地元の人々には何もないと思うんだけど。まぁ、そもそも「他人に干渉すること」を悪いことだと思ってないから話が通じない。シェアハウスの住民はニートが多かったので、若者が一軒家に集まって平日の昼間からゴロゴロしているのが理解できなくて気持ち悪かったようだ。

田舎の人々について考える

ステレオタイプ1: ずっとその土地に住んでいる人

よく「田舎の人間のほうが親切」とか「お年寄りのほうが知見に富んでいる」みたいな意見があるけど、あれはフィクションが作り出した理想像に過ぎないように思う。 ここで少し、実際に田舎にいるお年寄りのステレオタイプを数パターン考えてみよう。

まず地方出身者の方は、まず自分の中学・高校時代を思い出して、そこから地元に残っている人を思い出してほしい。だいたい成績が悪い人とかオラついてた不良とか、他に行く場所がない引きこもりとか公務員になった人とか、そういう人々が田舎に残っていて、成績のいい人や地元に耐えられなかった人は上京するなり海外に行くなりI・Jターンして他の場所に行くなりしていると思う。こういう流れはいつからあったのだろう? 20年前? 40年前? 例えば、昭和ソングの「なごり雪」は 1974 年(ちょうどこの物件が建てられた頃だ)にリリースされた歌だけど、この時点で既に都会と田舎を移り住む若者が歌われているわけで、つまりその頃には既に若者が地元を離れて上京するって状況はある程度当たり前にあったわけだよね。ってことは、今、田舎にいるお年寄りというのは、この手の地元に残らざるを得なかった人々がただ年をとっただけというパターンが一番多い。本当に生まれた土地が好きでずっと住んでるという人も僅かにいるけど、大半は自分の人生を変える選択を出来なくてくすぶって疲れた人だけの人が多いように感じる。「このへん何もないから」「こんな田舎になんで移住してきたの」みたいなネガティブな発言ばかりする地元民は確実にこのタイプだと思う。

別に彼・彼女らは移住者に対して悪意があるわけではないけど、思慮深いわけでもない。狭いコミュニティでずっと生きているから視野が狭くて、移住者を受け入れる土壌がない。結果的に、自分たちの常識を移住者に押し付けがちだ。悪意があるわけでもないので、移住者としても距離をとるのが大変で、負担が増えるとだんだん面倒くさくなる。僕の経験上、善意の方が悪意の何倍もやっかいだ。向こうの意にそわないことをこちらがすると「私達は善意でやってるのに」「自分勝手なやつだ」みたいに言われがちなのだ。このステレオタイプには「自分が善意で行なっている行動を、相手は不快に思わないはず」と考えがちで、「自分の行動を相手がどう捉えるかは相手次第だ。そこに自分の気持ちは関係ない」という考え方はない。この考え方は文化や年齢が異なる不特定多数の他人と交流した経験がなければ培われない。

それに、地方では年功序列や男尊女卑といった考えも根強いし、暴力(暴言やヒステリーも含む)に頼る人も多い。僕には年齢と人徳や能力との間に正の相関があるようには思えないのだが「年寄りを敬え」という考えが強すぎる。しかもそれを年寄り自身が主張してくる。年寄りは説教好きなので色々知識をひけらかしてくるのだが、どうにも時代遅れだったり間違っていたり独善的だったりすることが多くて、聞く価値のある話が少ない。逆に聞く価値のある話をする人は、年齢に関係なく人徳もあるように思う。年功序列を当たり前だと思っているお年寄りは、若い移住者のことを手下が一人増えたくらいに考えていることがあって、そういう人には「こちらは貴方の言いなりにはなりませんよ」という態度をはっきり示さないとどんどん面倒なことになる。

男尊女卑については、僕は男だからさほど感じないが、70歳過ぎの女性から真面目な顔で「女性が働くのは良くない」と言われたときはひいた。ほんとにそんなこと言うやついるんだなと思った。70歳にしても保守的な考えだと思うけど、いいかげん昭和は滅ぶべきだと思う。女性は都会にいても痴漢やレイプ被害にあいやすいし、横の繋がりで気を使うことも多そうだし、女同士の争いも多いし、雇用面でも冷遇されがちだし、何かと生きるのが辛そうだと常々思っている。

↓九州は特にやばいらしい jin115.com

暴力に関しては、本当に残念なことだけど日本にはまだまだありふれている。どこの田舎にも、すぐ怒鳴ることで周りを黙らせてきたジジイとヒステリーでわがままを通してきたババアはいるようだ。愛情や熱意があれば目下の人間を殴ってもいいと考えも根強い。これはたぶん受けてきた教育の違いもあるのだろう。ほんの数十年前まで学校における体罰はありふれたものだった。感情的なコミュニケーションしか出来ない人間にとっては、軽度の暴力はコミュニケーションの一貫程度に考えているのかもしれない。犯罪なんだけど。田舎に移住するなら筋肉を鍛えて強そうに見えたほうが、何かと話が進みやすいように思う。

ステレオタイプ2: Uターンしてきた人

2つめのステレオタイプとして、Uターン勢が多いと思う。Uターンといえば単に生まれ故郷に帰るだけだから、地元の人々とうまくやれそうな感じがあるが、実はあまり風当たりが良くないケースもある。若者のUターンであれば「都会に行ったけど失敗して帰ってきたやつ」みたいな陰口は言われる (結婚してUターンした場合は除く) だろうし、お年寄りのUターンであれば「役たたずのお年寄りが今更帰ってきやがって」「俺達が辛かった時にいなかったくせに」みたいに言われるという話を聞いたことがある。兎にも角にも日本は嫉妬、妬み、僻みの強い国だ。地元に縛られて生きている人々は、都会や自由に生きているように見える奴らが心の底では恨めしいようだ。一人暮らしさえやりたくても出来なかった人間が大半なわけで、そういう人々からすればUターン勢というのはからかいがいのある対象なのだろう。I・Jターンのように縁もゆかりもない奴らは、彼・彼女らからすれば理解の範疇を超えているので、かえって絡みづらいのかもしれない。別に陰口を言われる程度であれば無視しておけば良いのだが、ニュースを見ていると時々犯罪を犯すことも辞さない連中がいて「日本やべぇな...」と思う。

↓とか。 hirahirajunjun.com

ステレオタイプ3: 妙に移住者に絡んでくる人

最後に、最も気をつけなければならないステレオタイプが、妙に移住者に絡んでくる人。これは新入社員に教育担当でもないのに妙に絡んでくる先輩社員に似ている。どのコミュニティにはこのステレオタイプはいるのでわかる人もいると思うけど、こういう妙に絡んでくる人からは距離をあけた方が良い。「妙に」というのはなんとなく距離が近かったり、一見親切そうだけどなんかマウント取ってくるとかそういう感じ。このステレオタイプは別に親切なわけじゃなくて、単にコミュニティの中で他の人から相手にされてないだけだ。コミュニティの中でうまくやっていけてる人は、わざわざよそ者に過度に近寄ったりしない。よそ者からコミュニティに近寄ってくればそれで十分だと考えるからだ。でもコミュニティの中で相手にされてない人は、まだコミュニティのことをよくわかってない新参者をなるべく自分の仲間にしようとする。その人が自分と同じ移住者だったりしてとても馬が合う場合はそのまま仲良くなってもいいけど、そうでなければ距離をあけよう。既存のコミュニティで相手にされてないってことは、何かしら厄介な人である可能性が高い。Twitterクソリプなげてくる奴程度に思っておけばいい。

移住者とは「外来種」である

色々と田舎の人間のステレオタイプを考えてみたけど、所詮、移住者というのは既存の生態系を破壊する外来種だ。ブラックバスカミツキガメと同じ。僕としては「よそ者」より「外来種」と考える方がしっくりくる。在来種にとっては外来種は自分たちの生活を脅かすものでしかない。地方のステレオタイプな人々は土地に縛られて生きているから、よそ者からそれまでの生活に変化をもたらすようなことをされるのが怖いようだ。地元の人々がよそ者を排除しようとする動きは、在来種が外来種と戦う動きによく似ているように思う。外来種が少ないと在来種が勝って、外来種が多いと在来種が負けるところもよく似ている。地方創生がうまくいっている場所は、だいたい短期間に大人数のよそ者が流入している。

「郷に入っては郷に従え」という考え方もあるが、僕はこれは馬鹿げていると思う。僕に言わせれば「郷に入っては郷を壊せ」だ。そのコミュニティに蔓延る悪い慣習や時代遅れな考えなどを破壊することこそ外来種の役割であるように思う。地方創生とは本質的には「地方破壊」であって、必ずしも地方の変化を望まい在来種にメリットのあるものではない。そもそも変化とは既存の何かを破壊したり置換したりすることだし、どこにも不利益を被らない変化などありえない。「このまま静かに余生を過ごしたい」と思っている在来種と「田舎で何か楽しいことをしたい」と思っている外来種がうまくやっていけるわけがない。地元の人々も一緒に変わっていければ一番いいけど、彼・彼女らからすると、それまでに地方自治体が犯してきた数々の失態を見ているから、今更何かやっても良い方向にいかないという気持ちも強いから消極的なのだろう。廃墟の遊園地が放置されるなど、後始末がちゃんとできない不手際も目立つし、新しいことを始める前から失敗したときのことが議論されるなんてうんざりだ。

別に僕としては地方創生を仕事にしているわけでもなく、田舎でしか出来ないことがあるから田舎で生活しようとしているだけなのだが、この時点で外来種としての性質が強すぎるから普通の田舎に受け入れられるわけではないようだ。IT業界では「許可を求めるな、謝罪しろ」という言葉があって、僕もこれが好きなのだが、これは田舎では嫌われる考え方だ。

blog.livedoor.jp

で、あれば別荘地のように在来種との衝突が少なそうな場所で、自分のやりたいことを好き勝手やろうと思った。 既存のコミュニティがない場所、つまり在来種がいない場所であれば争う必要もない。

安い物件を探す方法

長々と田舎のネガティブな話をしてきたが、田舎は悪いことばかりではない。自然が豊かだったり食べ物が美味しいのは事実だし、色々と気をつけることはあるものの基本的に田舎の人々は親切だ(都会の人も親切だが)。人間関係が煩わしいなら、別荘地に住むなどして関わらないようにする工夫をすればいい。誰も面倒くさい人間関係を行うために田舎に引っ越すわけではないのだから、自分の目的を果たすことを最優先で考えよう。

田舎のポジティブな話や地方移住の成功談はよく耳にするので、今回はあえてネガティブな話を強くかいてみた。家を買って移住するからには、こういうネガティブなこともしっかり考える必要があると思うからだ。ここでは方向性を変えて、安い物件を探す方法について書きたい。

地方には空き家がたくさんある。しかし、その全てが不動産情報として扱われているわけではない。僕が Twitterで物件を探していたのもそのためだ。

なぜ不動産に空き家情報がのらないのか? それは、売り主が物件を空き家だと思ってないからだ。人は住んでないけど「仏壇などの荷物を置いているから」「よくわからない人(つまり不動産の紹介やインターネット経由で来た人)に貸す・売ると世間体が悪いから」「年に数回だけ法事で使うから」などの理由により不動産が扱えていない物件が埋蔵されている。僕が Twitterで募集をかけた狙いは、これらの物件の情報を集めることだった。

こういう不動産に出てない情報を売り主か、売り主の知り合いから紹介してもらって、物件を買おうと思っていた。もし必要であれば、狙いの街に数カ月住んでそこの顔役(市議会議員とか商店会会長とか)となかよくなって物件を紹介してもらうのもありかなと思っていた。売り主にとっては田舎の世間体理論として「顔役の人に頼まれたから売った」と言ったほうが楽なのだ。 実のところ、100万以下で物件を買うのは結構難しい。特にインターネットに情報があまり出ていない。正確には情報がのったら短期間で売れてしまうと言った方がいい。だから、良い物件を安く手に入れたいなら地方のインターネットでは見つけられないローカルネットワークの情報をなんとかして手に入れるか、インターネットを半年間くらい監視して条件に会う物件が出てくるのを待つ方が確実だ。僕は知人から教えてもらった不動産ジャパンというサイトを使って今回の家を見つけたが、これは単なる偶然だった。

安い物件を探すのに向いているサイトをいくつか紹介する。

安い物件を買う時の注意点

確かに伊豆半島周辺は安い物件が多いのだが、温泉地帯の物件は注意が必要だ。温泉地帯付近の物件には「温泉利用料」のようなものが月額で2万程度かかる可能性がある。あるいは水道の名義変更が50万円くらいかかるとか。 売り主が物件を安く売りたいのには理由があると考えたほうが妥当だ。安い物件を買うときは維持費が高くないかを慎重に調べたほうが良い。もちろん、固定資産税も。僕が買った家は、幸いにもそのようなコストの高い維持費はなく、先に述べた別荘管理費が年42,000円と固定資産税が1万円程かかるだけだった。

また、一見細々した話だが、生活費についても考えたほうが良い。 例えば、上下水の扱いはどうなっているのか。全国的に見て、下水管が整備されていてそれが浄水場まで行く場所のほうが稀である。日本は山国だから下水や都市ガスは整備しづらいのだ。未だに下水は川にそのまま流して、プロパンガスを使っている地域の方が多い。 生活・コストに影響が大きいのが汚水。つまりトイレの仕様。トイレは大きく分けて、浄化槽、汲み取り式、簡易水洗がある(コンポストもあるけどこれは自給自足力が高い人しか使わないので割愛する)。自宅に浄化槽をおけばそこで汚水をきれいな状態にして排水することができる。もし自分で浄化槽を設置しようとすると100万くらい必要になるので、結構つらい(助成金が出る場合もあるけどそれでも高い)。浄化槽の中の浄化剤を時々入れてやる必要があるので維持費もかかる。 汲み取り式トイレは、いわゆる「ぼっとん便所」で不快さでいえば突出している(ちなみに僕が今千葉で借りている物件はこれ)。要するに肥溜めの上に便座が置いてあるだけだから臭いし、匂いが逆流してくるともう最悪だ。汲み取り式はバキュームカーを呼ぶ必要があるので月額の使用量も5千円くらいかかる。簡易水洗は汲み取り式トイレの一種だが、表面上水洗トイレになっているので不快感はない。しかし、バキュームカーは呼ぶ必要があることに変わりはない。

汚水以外の生活排水も、浄化槽、浸透式、下水がある。浄化槽は先に話したトイレと同じ浄化槽に入れるタイプ。比較的新しい田舎の家はこれ。浸透式は家の地面に排水を徐々に染み込ませるというもの。排水を庭に沈み込めるので臭う場合がある。下水は、浄水場までいかないまでも用水路に下水を流しているもの。この場合、使用する洗剤等に気を使ったほうが環境に優しい。

ガスに関しても、都市ガスは貴重だ。都市ガスが使えるなら都会と考えてもいいくらいだ。基本的にプロパンガスだし、地域によってはめちゃくちゃ高い。基本使用料は 5,000円〜15,000円くらいか。プロパンガスが高いなら、今時オール電化にしてしまった方が安い気がする。IHに不満があるならカセットコンロでもいいし。カセットコンロのボンベは100円〜200円くらいで販売されているから、1週間で1本使ったとしても1ヶ月あたり数百円ですむ。最近のカセットコンロは結構な火力が出るから、特にこだわりがなければこれで十分だと思う。

また、安い物件を買うときは、最悪取り壊すことを考えなければならない。解体費用は木造建築であれば200万以上、鉄筋・鉄骨であれば400万以上を覚悟する必要がある。100万以下で買った物件をそれ以上の価格で解体するのは馬鹿馬鹿しい。可能であれば、解体する必要に迫られる前に誰かに売ってしまった方が良い。物件を買うときは数年後にも売れそうかどうかを考えた方が良い。あるいは、無料で他人に譲ってもよいかどうか。

値段交渉

物件を買う時の値段交渉についてだが、これは積極的に行なったほうが良いと思う。不動産は面白い。「ねぇ、これ10万まけてよ」というとそれが通るのだ。運が良ければ 200万くらいまけてもらえることもある。すごい額だ。10万で買えるものを考えてほしい。iPhoneくらいは買える。それを値引きしてくれるってすごいことだ。赤の他人に「ねぇ、iPhone買ってよ」といっても買ってくれるわけがないが、不動産売買ではそれに近いことができるのだ。

不動産は普段扱わない高い額をやり取りするので感覚が麻痺してしまうが、ここは冷静に考えよう。10万でも20万でもまけられるならまけてもらったほうが得だ。自分の月給を思い出してもいいし、スマホ等のほしいものの値段を思い出しても良い。交渉するだけなら無料だからダメ元でいいから売り主に交渉しよう。僕も正直、150万が80万まで下がるとは思ってなかった。ダメ元で交渉したら通ってしまった。不動産業者の方が頑張って交渉してくれたのも大きい。

値段交渉だが、物件の地区年数や雨漏れの跡、コンクリートの亀裂など何でも良いから不安に思うことを上げて交渉すればいい。瑕疵担保免責で交渉しても良い。どうせ築20年以上の木造建築に資産価値はないのだ。300万以下で物件を売ろうとする時点で相手も売りたい気持ちが強いわけで、価格交渉は強気でやってみても大丈夫だと思う。正直に「お金があまりない」と言ってもいい。ただし、値段交渉全般的に言えることだが、たとえ内心買うつもりであっても「まだ悩んでいてもう少し安かったら買うんだけど」という体で話さなければならない。また、最初に交渉を初めた価格より安い額にするのは難しいから、はじめは思いっきり安い価格を言おう。まぁ、値段交渉に失敗したら他の物件を探すなり、言われた値段で買うなりすれば良いわけだし、交渉するだけならタダだから気楽にやろう。

買った家で何をするのか

田舎の人間関係とか安い物件の買い方について話してきたけど、そろそろまとめにはいろう。

僕としては今回買った物件では、とりあえず一人暮らしをして引きこもるつもりだ。 ここ数年、色々なシェアハウスに住んだり、自分でも運営したり、車で2, 3人で旅をするということをやっていた。 シェアハウスは好きだが、自分の中で少しシェアにこだわりすぎた気もする。 趣味に打ち込みたいこともあるし、ここらで一度しっかり一人の時間を作ろうと思った。

物件の周囲は森だから騒音などで周りに気を使わなくていいし、近所の温泉に入りながらのんびりしたい。 海外に数か月行きたいという気持ちも強まっているが、その場合もこの物件に住民票や荷物を置いておけるので便利だと思う。 もし、しばらく経って一人暮らしに飽きたら、シェアハウスやIT合宿所みたいにするかもしれない。 遊びに行ってみたいという方は個別にご連絡ください。

また、この物件には鹿が現れるそうなので狩猟をやろうと思っている。 12月の千葉の罠の狩猟免許に申し込もうとしたら、申込み初日で定員オーバーでクローズしてしまって申し込めなかったので、年明けに再挑戦するつもりだ。 今年の猟期には間に合わないと思うが、今までもカエルやカメを捕まえて食べていたので、今後狩猟はもっと本格的にやりたい。 田舎というのは自然を相手に遊ばなければならないので、工夫を凝らさなければならない。 夏なら釣りができるし美味しい食べ物も多いけど、冬場はできることが限られてくる。 狩猟は何かとハードだけど、サバイバル力をあげる意味でもやっておきたい。


車を家化する

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僕の車にはソーラーパネルがついている。2年ほど前に自分で取り付けたものだ。これによりエンジンを切っていても電気を使うことができる。

ソーラーパネルで発電した電気は鉛バッテリーに充電されている。これはトランクのポケットにある。

充電した電気は助手席の横につけたシガーソケットハブから12Vの直流電流として使うことができる。

これらを制御するためのブレーカーのような役割をするチャージコントローラは、カーナビを取り外して設置した。

また、コンセントも使いたいので後部座席付近にインバーターを設置した。

発電に関する詳しい話は次の記事にまとめている。

qiita.com

google homeの導入

12Vのシガーソケットで直流電流を取ることができるということは、車載用に作られた商品はだいたい使うことができる。そこで、次のUSB充電器を使って5Vの電力を作っている。

これにより、USBで動くものは使用できる。

USBで動くものといえば、 google home mini だ。

Google ga00216-usホームMiniチャコール

Google ga00216-usホームMiniチャコール

google home mini を使えば、音楽を再生したりニュースを聞いたりできる。普段、運転中にBGMをかけているのだけど、走行中に曲を変えたいときがある。今までは携帯で曲をかけていたから、変曲したい場合は一度車を止める必要があったが、 google home mini のお陰で音声で操作できるようになった。 例えば、こんな感じだ。

僕「ねぇgoogle、DAOKOを再生して」

google「play music で研ナオコを再生します」

僕「違う、そうじゃない」

google home mini はいろいろ試した結果、ハンドルの奥に設置するのが一番反応が良いことがわかった。車内はエンジン音等で結構うるさいので家で使うよりも反応が悪い。

ディスプレイと chromecast の導入

google homeは chromecast と連携して YouTubeなどを再生する機能がある。そこで、車載用のモニターを購入した。

このモニタはシガーソケット電源端子が付属していて12vで動かすことができる。HDMIにも対応しているのでchromecastを動かすにはちょうどいい。 今までチャージコントローラを付けていた部分を改造して、モニターを付けられるようにした。

チャージコントローラは奥にしまい込む形にした。モニターの土台を蝶番で可動できるようにして上に持ち上げるとチャージコントローラがあらわれる。(電流計、電圧計はあまりつかってなかったので外した。これによりシャント抵抗のコイル鳴きもなくなった。)

google homeと chromecast の連携

www.youtube.com

これがやりたかった!!

ミニファミコンで遊ぶ

ミニファミコンミニスーパーファミコンは micro USB と HDML があれば使える。車内でこれを動かす環境はすでに整っている。 というわけで、ミニファミコンで遊んでみた。

その他

洗濯機の導入

車中泊で微妙に困るのが洗濯。コインランドリーを探すのだが、田舎のコインランドリーは割と高め。600円とか800円とかざら。なぜなら、田舎でコインランドリーを使うということは家庭用洗濯機で選択できないような大きなもの(毛布とか)を洗濯する場合のみだから機材がでかい。都会のコインランドリーの用に30L程度の小さな洗濯機は置いてない。

そこで、手動洗濯機を使う。

これなら電源はいらないし場所もとらないので、水だけなんとか確保できればいい。

ポータブル電源

鉛バッテリーを外してインバーターと一緒に持ち運べば、電源を使わせてもらえない飲食店等でも安心して電源を使うことができる。

しかし、鉛バッテリーを外すのは若干手間だ。そこで Anker の PowerHouse を購入した。

これならUSB、コンセント、シガーソケットが使えるし、持ち運びも便利だ。 充電はコンセントでもできるのでインバータを使えば車内で充電できる。 ノマドでもキャンプでも捗るはず。

LEDライト

これをつかっている。

でもダイソーで売ってる150ルーメンのLEDライトがめっちゃ明るいのでそれで十分かも。

riso.space

ミラーボール

踊りたい時用

ION Audio Party Ball USB LEDライト ミラーボール 音声で光が変化

ION Audio Party Ball USB LEDライト ミラーボール 音声で光が変化

こういうUSBスイッチが地味に便利

アイネックス USB電源スイッチアダプタ ADV-111

アイネックス USB電源スイッチアダプタ ADV-111

スピーカーを改造して車載できるようにした

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前回に引き続き、車の話。前回↓

kbaba1001.hatenablog.com

めでたく車内でYouTubuを再生したり、ファミコンで遊ぶことができるようになったのは良いのだが、テレビの音が悪いことが気になってきた。 小型テレビだから音質も画質も大したことはないのだが、ちょうど家にスピーカーが余っていたので車内で使えるように改造することにした。

使用したのは次のスピーカー。

たまたま知人から貰ったがあまり使っていなかった。

音量調整機能などもなく、ただイヤホンジャックと電源を繋げば音がなるというもの。 電源はACアダプタを使うのだが、この仕様が 5.4V 1.1A だった。 ということは USB 電源の作る電気で十分こと足りる。

そこで、ACアダプタケーブルと近くにあったmicroUSBのケーブルを切断して合体した。

↑もともとのACアダプタ

↑半田付けしてUSBケーブルに付け替えた

モニターにつけてみるとこんな感じ

モニターの電源を入れてない時のノイズがうるさいので、USBスイッチを使ってスピーカーのON/OFFをできるようにした

アイネックス USB電源スイッチアダプタ ADV-111

アイネックス USB電源スイッチアダプタ ADV-111

google home mini には音楽再生する端末を google home mini ではなく chromecast をデフォルトにする機能があるので、音楽を聞く場合も chromecast 経由でこのスピーカーで鳴らしても良いかもしれない。 まぁこのスピーカーもそこまで音質が良いわけではないので google home mini と大差ないけど。

ただ、USB電源にして音質が下がっている面もある。今使っているシガーソケットの電流は 2.4 A なので高すぎる。 ダイソーとかで売ってる安物のシガーソケットなら電流が 1.1 A くらいなのでこちらに切り替えたほうが良さそう。

とはいえ、モニター内蔵スピーカーよりは音もよく、何より音量が大きい。 最近、ヴァーチャルYoutuberの電脳少女シロの動画をよく見るのだが、シロちゃんの声が小さいことが多くてモニター内蔵スピーカーで聞き取りづらいのだった。


【過激発言多発!】危ない実況になりました...【Life goes on】

ジモティで貰われていった変な物

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1年程運営してきたぎーあみ(ギークハウス千葉大網白里)を今月でクローズすることにしたので、ひたすら家具・家電をジモティに出品して処分している。 ぎーあみで使っている家具・家電は立ち上げの時に他の方から貰ってきたものが殆どで、自分で購入したものはあまりない。 元手がかかってないのは良いのだが、製造年が古かったりキズがついていたりするものがほとんどなのでリサイクルショップは引き取ってくれないし、 粗大ごみにだすのも金がかかるので、ジモティに出品して人にあげることにした。

物がいまいちなのでほとんどは無料で出品している。

jmty.jp

これが存外役に立った。

無料で出品した家具・家電はだいたいその日のうちにメッセージが来て数日内にもらわれていった。 千葉県大網白里市は都会というわけでもないので宅配便で郵送しなければダメかと思っていたが、案外取りに来てくれる人が多かった。 だいたいは千葉県内から来ているようだ。

いくつか変わったものが貰われていったので紹介したい。

セメントと砂

jmty.jp

ぎーあみの土間を作る時に使ったセメントが余っていたので出品したら、思った以上に問い合わせが多くて驚いた。 たしかにホームセンターで買うと1000円くらいする量では有るが...。 大網白里は土建業を仕事にしている人も多いから土地柄なのかもしれない。

単管パイプの支柱

jmty.jp

五右衛門風呂の小屋に使っていた支柱。

五右衛門風呂をギークハウス岩手大船渡に譲った後、小屋は解体してしまったので、支柱が余っていた。 (他の単管パイプなどは知人にあげた)

これは単管パイプの根本をダイソーのパケツに入れて、モルタル(セメント+砂+水を混ぜて固めたもの)を流し込んで土台にしたものだ。 小屋を作る時、柱を地面に固定するのが大変そうだったのでこのような方法を採用したのだが、結果的に解体処分が非常に楽だったので結構良かったと思う。 台風が来たときも飛んでいったりしなかったし。

処分費用を支払うのも馬鹿馬鹿しいので引越し先に持っていって物干し台にでもしようかと思ったが、セメントがいけるならこれもいけるんじゃないかと思ってジモティに出品したら、案の定結構な数の問い合わせが来た。

幸いにも6本まとめて引き取りに来てくれる方がいたので、その方に差し上げた。

アナログテレビ

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ぎーあみには大量の家電があった。他のシェアハウスやAirbnb物件で使っていたもので、僕が貰ってきたり知人が置いていたりしたものだった。 使えそうなものは知人にあげられたが、いかんせん古いものが多かった。

で、きわめつけてどうしようもなさそうだったのがこのアナログテレビ。

2005年製で(ぎーあみの家電の中では)比較的新しい方なのだが、地デジ非対応。 しかも電源ケーブルがない。

一応、同じ会社の別のテレビの電源ケーブルを用いて動作確認が出来ているとはいえ、流石に役に立たないだろうと思ったが、出品して数日後に貰われていった。

ほんと、何に使うんだろう...。

たこ焼き器

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物は普通なんだけど、思った以上に問い合わせが多かった品物。 皆そんなにたこ焼きしたいの...? 家の中の使ってない家電の上位ランカーだと思っていた。

こたつ机、ローテーブル

jmty.jp

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これは変なものじゃないんだけど、ちょっと教訓があったので。

この2つは同じものなのだが、上がもともと出していたページで下は出し直したもの。 上のページだとあまり問い合わせが来なかった。

もともと「こたつ机」として出品していたが、電熱部がないのでこたつとして使えないため需要とマッチしていなかったのだと思う。 「ローテーブル」として出し直したところ、数日後に引き取られていった。

まったく引き取られないソファ

jmty.jp

これだけ色々と引き取られていった家具・家電であるが、一方で、まったく問い合わせが来ないのがこのソファ。 結構座り心地は良いのだが、形が崩れているうえに猫が爪を研いだせいでビリビリになっているので人気がない様子。 背も低いし使い勝手が悪いのかもなぁ...。よく住民や客が寝ているのだが。

まとめ

千葉県大網白里市のような都市部からやや離れた場所でもジモティで引き取りに来てもらえることがわかった。 品物に関しては、役に立たなさそうなものや大きいものも結構貰われていくことがわかった。

都内だと業者がくることが多いみたいだけど、ぎーあみだと出品しているものが変なのもあって業者ではない人が多く来た。

取りに来る人は50代以上の人も結構いて、案外ユーザーの平均年齢は高そうだった。 ジモティーはメルカリやヤフオクに比べてデザインが古臭いせいかもしれない。

spacemacsをはじめた

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spacemacs.org

長年プログラムを書いてきたが、 emacsvimには関わらないように生きてきたつもりだった。

前職ではエディタハラスメントがしばしばあり、emacsvimも使わない者は迫害されがちだった。 僕は当時 Sublime Text を使っていたが、そんなエディタで仕事ができるのかと言われた。 テキストファイルの末尾に改行を入れる設定がデフォルトで FALSE になっていることをdisられたり、 ターミナルで動作しないことを素人くさいとみなされることもあった。

だが僕は emacsvimプラグインとか変なショートカットとかを自慢されるのが嫌だったし、 そもそもターミナルでコードを書くのがそんなに好きでもなく、 コピーとかペーストとかは Ctrl + c や Ctrl + v みたいなよくつかわれるキーでおこないたい気持ちが強かった。 vimのモードという概念は未だに好きになれず、 emacsのよくわからないショートカットはやはり嫌いだ。

Sublime Text 2 , 3 を使った後、 atomに変え、 最近は VS Code を使っていた。 Sublime Text は良いエディタだったが、いつまでたっても Linux環境での日本語入力に対応してくれなかったし、プラグインをたくさん入れないと使い勝手が悪かった。 atomが登場して、 Sublime Text を使う理由があまりなくなって切り替えた。 VS Code は画面の横分割が実装されてからなんとなく移行した。 特別 atomに不満はなかったが、 coffee script で書かれた設定などがややわかりづらかった。

なぜ spacemacs をはじめたのか。

VS Code で Clojureのコードのデバッグが出来なかったからだ。

VS Code はコンパクトな IDEみたいなノリがあって、デフォルトで git やデバッガーが使える。 ただ Clojureデバッグを VS Code でやるにはプラグインが必要なのだが、これがうまく動かない。

github.com

issueも放置されがちのようだし、頑張って自分で直すという選択もあるけど、よくわからないからやめた。

LightTableNightCodeも試してみたけど、エディタとしての能力が低いように感じた。

Clojureを書いている人たちはだいたい emacsintelliJをつかっているようだ。

試しに intelliJをインストールしてみたけど、なぜか僕の使っているキー配列: pianist と相性が悪いようだった。

github.com

このキー配列はスペースキーを Modifier キーとすることで、ホームポディションから手を動かすことなくほぼすべての文字を入力できるようになっている。 僕が Sublime Text などのエディタを使っていてもカーソル移動に困らないのはこのキー配列を作ったからだ。 これは Xmodmap で設定しているから、X 上で動かしているアプリならだいたい使える。 エディタを変えるたびにカーソル移動の方法まで変えたくないのだ。

intelliJだとこのスペースに割り当てている Mode Switch というキーがうまく動かなかった。原因はよくわからないが、たまにこういうことがある。設定を変えたらうまく出来たかもしれないけど、ちょっとやる気がなくなった。

残る選択肢は emacsだ。

emacsか...。

emacs .

emacs .

え、まじで?

2018年にもなって emacs ?

もういい加減おっさんしか使ってないであろう emacs ? 周囲のプログラマを見ても Vimを使っている人は多いけど、 emacsを使ってるのは年齢が高めだ。

あの薄い黄色い画面で C-x とか M-x とか押すのか...? (C-f とか C-p とかは押さないにしても)

さて、そろそろマサカリが怖くなってきたからやめよう。 emacsvimの悪口をネットに書くことは自宅に放火をされかねない危険な行為だ。 僕はやはり今でも関わりたくないと思っているが、 emacsvimも宗教であり狂信的な信仰者が多いことも事実だ。 それに間違いなくよいソフトウェアだ。多くのプログラマに支持され続けているというのは偉大だ。

2018年にちゆ12歳が YouTuber をはじめたのだから、僕が emacsをはじめてもいいはずだ。 既に僕は Clojureという宗教、つまり Lispという宗教をはじめており、 Lisp教徒が emacsをはじめるのはごく自然なことだ。 なんだか Lispエイリアンの鼻で操られているような気持ち悪さがあるが、それでも VS Code で Clojureを書き続けるのはやや苦しいということがわかり始めていた。

だがやはり emacsにごりごりプラグインを入れて、ショートカットをいくつも覚える気にはなれなかった。 もうあまりエディタに設定を書きたくないのだ。 Sublime Text を使っていた頃はめちゃくちゃ長い設定ファイルを使っていたが、今使っている VS Code にはほとんど設定を書いていない。 プラグインもほとんど入れてない。 VS Code はデフォルトの機能が多いこともあるが、エディタの設定をいじくり回すことを昔ほど楽しいと思えなくなってしまった。 別にカーソル移動がめちゃくちゃ快適に出来なかったとしてもプログラムは問題なく書くことができるし、 マイナーなショートカットを覚えるのに苦労したり、プラグインのバグを踏んだりするくらいなら、 そういうのを全部取っ払って、多少愚かで冗長でもわかりやすい方法を選択するようになっていた。

昔はゴリゴリ設定しまくって「俺だけの最強のエディタ!」みたいなの作るのが楽しかったけど、最近はもうタダ疲れるだけだ。

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さて、話を spacemacs に戻そう。

spacemacs は emacsプラグインだが、 ~/.emacs.dをまるごと置き換えるので emacsとは別のエディタと考えてもいいと思う。

そもそもデザインが違う。 ( 公式サイトから引用)

http://spacemacs.org/img/screenshots/ss1.png

今風で格好いい。

普通の emacsはこれだ↓ ( 公式サイトから引用 )

https://www.gnu.org/software/emacs/images/teaser.png

見た目は重要だと思う。一日中みている画面なわけだし。 僕はemacsに対して消極的だったが、このデザインを見て使ってみようと思った。

次に、 spacemacs はデフォルトで大量のプラグインがはいっているから自分で色々設定する必要がなかった。 zshを使ってる人は oh-my-zshみたいなものだと思ってもらえばいい。 プラグインの塊だしショートカットも置き換えられているから、もはや emacsとは別物である。 数日 spacemacs を使っているが、M-x や C-x のようなキーをほとんど押してない。

spacemacs はその名の通り、スペースキーをhot key として使うように設計されている。 また、 evil (emacsvimキーバインドを使えるようにするプラグイン)をベースに作ってあるので、基本的に vimのように使うことができる。

公式サイトにも

The best editor is neither Emacs nor Vim, it's Emacs and Vim!

とあるように、EmacsVimを合体させたようなエディタだ。

最強と最強をあわせれば超最強になれる、みたいなノリを感じる。

実際結構使いやすい気はする。 僕みたいな EmacsVimでコードを書いてこなかった人間でも、ある程度触れば仕事のコードかけるくらいにはなった。

キーボード・ショートカットも山ほどあるのだが、 Space + f + sでファイル保存みたいに、比較的覚えやすくなっているし、 一応どのキーがどういう機能なのかという説明も表示される。 (この説明文というか関数名がわりとわかりづらいように感じる...)

ドキュメントもあるので、これを見ながら使っている。

github.com

とはいえ、やはり emacsvim特有の考えや操作にまだ慣れない。 spacemacs は emacsvimを魔合体してつくられたキメラのようなエディタなので、機能がやたらめったら多くて混乱する。 似ているけど微妙に違う機能とかもあるし、 emacsvim使いにとっては常識という機能は spacemacs のドキュメントには書かれていないからググりづらいというデメリットもある。 ショートカットもやはり覚えないと使いづらいから、 VS Code の command palette に甘えていた僕としてはややつらい。

VS Code であれば自然に出来ていたことが出来ないのはややストレスではあるが、それでも spacemacs からエディタとしての強力さをひしひしと感じるのでしばらく使ってみようと思う。

脳が徐々にカッコ (((((((((( ))))))))))に侵食されているような気がする

ひたすら映画を見ている

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引っ越しが終わらないことにはいまいち何もやる気になれず、ただひたすら動画を見ている。NetflixAmazon Prime Video、dアニメストアYouTubeをローテーションしている。

特に言いたいことはないが、リハビリがてら記事にする。

見た映画

タッカーとデイル

www.netflix.com

ホラーコメディ。最高だった。 さえない田舎男2人がキャンプに来た大学生グループから殺人鬼だと誤解される話。 結果的にさえない田舎男がパリピを殺してしまうのがとてもいい。 13日の金曜日とか悪魔のいけにえとかをオマージュしてる感じもいい。

エスター

http://www.amazon.co.jp/dp/B00FIWMXGE/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_ZALSAb6B9QN24

有名だけどみてなかった。オカルトホラーかと思ったら違った。 サイコパスロリ映画。エスターがかわいい。 金槌で襲い掛かってくるエスターがかわいい。 目的のために手段を選ばないエスターがかわいい。 途中、耳が聞こえない妹(マックス)がエスターになついているから、そのままエスター2号になるのかと思ったけど違った...。 マックスは耳が聞こえず手話や口唇術でやり取りすることが色々なシーンの鍵になっているのもなかなかいい。

どのへんでエスターが変な子供だと思い始めるかが人によって分かれそう。 現実的に考えれば、頭のいい変人属性高いの子供を、凡人夫婦が引き取ってしまったミスマッチのような気がする。 このようなミスマッチはシェアハウスでは日常的にあるし、自分と異なる考え方をする人間をどの程度許容できるかというリトマス試験紙的な使い方もできる気がする。

ザ・ボーイ

www.netflix.com

エスターをみたあとで、同系統の映画をみたくなって見つけたのがこれ。

チャイルド・プレイ』とか『マジック』みたいな感じかと思ったが違った。 ある意味、人形愛みたいなものが強い作品かもしれない。 人形は愛でられるものという気持ちがあるような気がする。

ストーリーや不気味さはいいんだけど、怪物としての強さはホラー映画最弱なんじゃないかと思うくらい弱い。 終盤、もう残念なくらい弱い。こーきちゃったかー、とさえ思う。

ジェラルドのゲーム

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面白い。ありがちな気もしなくもないけど面白い。と思ったら原作がスティーブン・キングだった。気にいるわけだ。スティーブン・キング大好き。 訳あって女性がベッドに手錠で繋がれてしまって、なんとか脱出しようとする話。徐々に絶望感が増してくる感じが良い。 限界状態で現実と空想の区別がつかなくなってきたり過去のトラウマが蘇ったりする展開も丁寧な気がする。スティーブン・キングはそういうの好きそう。

ただ、ベッドの柱はいくら何でも体重かければ折れるような気がするし、iPhoneも電池切れてるなら充電すればいい気がするけど、まぁダメなんだろう。

ルーム

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ホラーではなくサスペンス。 7年間監禁されている女性が、その間に産んだ5歳の息子と一緒に生活している話。 監禁生活から脱出した後が描かれているのが珍しい。

ただ、この映画は フリッツル事件 - Wikipediaという実際の事件を元にしているらしい。現実はかなり胸糞悪い。 日本の 尊属殺法定刑違憲事件 - Wikipediaに似ている...。

GODZILLA (アニメ版ゴジラ)

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このゴジラ強すぎでは...。 ゴジラが強すぎて人類は宇宙に逃げ出してしまっていて、なんとか地球を取り戻そうとして再び戦うという話。

アニメの製作会社が同じなので、シドニアの騎士のアナザーストーリーだと思ってみていた。 そういう意味では BLAME!も最高なので見てくれ...。原作の1億倍わかりやすい。

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飢えた侵略者

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ゾンビ映画。ゆっくりと絶望していく。 『セル(小説しか読んでない)』とか『ミスト』とかに近い気がする。

ゾンビたちに知能があるのかないのかよくわからない。何かに支配されているかのような感じがセルっぽい。

特別めちゃくちゃすごい山場があるわけでもないが、ただじっくりと死ぬ。

インド・オブ・ザ・デッド

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絶対、ゾンビが踊ると思っていた。スリザーみたいなインドゾンビダンスを期待していた。 ちくしょー!そういうのなかったよ!!

ゾンビ・マックス 怒りのデス・ゾンビ

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邦題が狙いすぎだが、面白かった。 マッドマックス感もなくはない。

ガソリンが使えない、ゾンビが燃料を吐き出す、などの設定が面白い。 途中から主人公の妹がチート能力に目覚めるのもいい。

iゾンビ

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ドラマ。ホラーミステリー。すごい好き。ゾンビものはこのくらい緩いほうが好きかもしれない。 1話完結のストーリーなのもテンポが良くていい。

主人公がゾンビになってしまって、人間の脳を食べるようになるのだが、脳を食べるとその人の記憶や性格が乗り移るのでそれを使って事件を解決するという話。

シーズン3くらいまであるらしいんだけど、日本のNetflixではシーズン1しかない...。続きやってくれ。

サンタクラリータ・ダイエット

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ゾンビコメディ。緩いゾンビ物なのでとても好き。 こういうグロコメディって日本だとやらないよね。 『永遠に美しく』が好きな人は好きそう。

ゾンビ物の条件として、「感染」「人を襲う(食べる)」「グロ」は欠かせないと思っていてコメディであってもこれを外さないあたりこだわりを感じる。 日本だと『さんかれあ』がゆるゾンビものなんだけど、上記の条件を外していてもはやゾンビっぽくない。

3/23からシーズン2はじまるらしいので楽しみ。

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